独自の進化を続ける京都水族館のオオサンショウウオツリー 今年は“ぬめぬめ”だ
京都水族館の冬の風物詩として親しまれている「オオサンショウウオツリー」が今年も館内ショップにお目見えした。近年、同館で人気が過熱しているオオサンショウウオのぬいぐるみ約100体を使ったクリスマスツリーで、毎年11~12月にどどんと登場。今年は体の表面のぬめりまでリアルに再現する凝りっぷりで来館者を戸惑わせ…、もとい、大いに喜ばせている。
この独特のツリーは、京都の鴨川に生息するオオサンショウウオを身近に感じてもらおうと、同館が2013年から展示をスタート。ショップで販売しているぬいぐるみ、S(約20cm)~LL(約90cm)サイズの約100体をクリスマスツリーの形に組み上げている。実はデザインは毎年少しずつ進化しており、今年は「清流の情景」をテーマに、青、白のリボンやオーナメントで水の流れを表現。ぎっしり詰まったオオサンショウウオの隙間には、ジオラマよろしく岩やコケまで配している。
ぬいぐるみの表面は、特殊な塗料によって皮膚の“ぬめり”や“濡れ感”を追求。照明が当たるとテカテカと輝いて見え、クリスマスのロマンチックなムードを高めてくれると評判だ。本当だろうか。
「今年はオオサンショウウオの謎に包まれた生態を伝える『ぬめぬめワールド』という企画展を開催したことも踏まえて、“ぬめぬめ”に力を入れてみました」と同館の担当者。「毎年必ず見に来てくださる方、『これを見ないと冬が始まらない』と言ってくださる方にも、喜んでいただけると思います」。何度も塗り直してたどり着いたという本物さながらの“ぬめぬめ”、ご自身の目で確かめてみては。ツリーの設置は12月25日まで。
ショップではクリスマス限定のマフラーを巻いた特別仕様のぬいぐるみも販売中(限定100個、税込み1万4850円)。11月25日にはマフラーを単体で販売するが、こちらも数量限定で売り切れ必至のため、注意が必要だ。
(まいどなニュース・黒川 裕生)
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