トンキーズ似の愛らしい顔立ちの子猫が侵入 保護して愛情を注入中
母親が猫の保護活動をしていたので、自身もたくさんの猫を保護、譲渡するかたわら、自身でもたくさんの猫を飼っている植松さん。ある日、実家の二階に子猫が迷いこんできた。
■部屋の中に見知らぬ猫が!?
静岡県で保護猫活動を熱心にしている植松さん。2019年11月6日、実家にいたお姉さんから突然、「猫がいる!」と連絡があった。外ではなく、家の2階の押し入れの中にいるというのだ。
2階にいたお姉さんによると、最初「何かねずみのようなものが走った」気がしたという。近づいてよく見ると、走っていたのは猫だった。小さくて可愛らしい猫だった。「これは捕まえて譲渡しなくては」と思ったお姉さんは、捕まえようとした。すると、猫が押し入れに入ってしまった。実家でも猫を飼っているが、野良猫は小さくてもすばしっこかった。
■急きょ子猫を保護
植松さんは、驚き、急いで実家に向かった。ひとまず押し入れに収納していた荷物を全部外に出して、空っぽにした。それでも猫は押し入れから外には出ようとしなかった。トンキニーズという猫種の猫に似ていた。ささやかな抵抗なのか、咬もうとするのでタオルでくるみ、キャリーケースに入れ、急いでケージを組み立てた。ベッドもセットして、とりあえず保護した。
しかし、どこから来たのかさっぱり分からない。実家では、野良猫にごはんをあげていたので、野良猫が連れて来たのかもしれない。生後2カ月半くらいだった。
■人に愛される子にしたい
植松さんは、6月に12匹の猫を保護して、やっと全員里親さんがみつかり、みんな幸せになったのでほっとしたところだった。今回保護した子猫の名前は、マロンくんにした。いまはだいぶなれてきて、健康診断も無事終わり、落ち着いてきたという。「なでるとゴロゴロ喉を鳴らすんです。引き取ってあげたいけれど、12匹保護した猫を姉が2匹、私が1匹引き取りましたし、それ以外にも猫をたくさん飼っているので、いい人がいれば里親さんのところに出してあげたほうが幸せなのかと思っています」
譲渡するつもりなので、猫がいる場所より、人がいる場所で楽しいひとときを過ごさせて、人に可愛がられるような猫にしたいと思っている。「まだ少し緊張していますが、外に出してあげてもケージに戻ってしまいます。でも、食欲も旺盛で、トイレもできるようになりました」