池袋で捨てられていた茶白の子猫…転々としてようやく見つかった「我が家」
東京の池袋で、兄弟と一緒に捨てられていた子猫。保護されたはいいが、なかなか落ち着ける我が家が見つからず、あちこちを転々とした。しかし、茶トラの保護猫を飼いたいと思っていた人と出会い、安住の地が見つかった。
■落ち着ける家が見つからず
2014年6月、もりすくんは、東京都の繁華街で兄弟2匹一緒に捨てられているところを発見、保護された。生後2カ月くらいだった。
しかし、保護した人が飼えなくなり、2匹は知り合いの家に預けられることになった。ところが、その人の家でも飼えなくなり、2015年6月、2匹は動物病院に預けられた。必要な費用は、預けた人が支払った。7月に彼らは、日野の「保護ねこ広場にゃん福゜」のスタッフ猫になった。
子猫の時に捨てられてから、あちらこちら渡り歩いてきたことになる。
■保護猫を飼おう
東京都に住む山田さんは、もともと猫が好きだった。「フランスに留学していた時、猫がいる家にホームステイして保護猫のことを知ったのですが、帰国したら保護猫を飼おうと思ったんです」
2015年7月から8月にかけて、山田さんは譲渡会に足を運び、保護ねこ広場にゃん福゜にも猫を見に行った。茶トラの子との暮らしに憧れて、茶トラの子を探していた。
にゃん福で茶トラの子を飼いたいと相談したら、「茶白ならいるけど、いかがですか」と言われた。その子は、部屋の隅っこの洗濯機のところに隠れていた。大きな猫にいじめられていたので怖くてフロアに出られなかったようだった。ごはんもあまり食べられず、栄養状態が悪いためやせて小さく、被毛は、ところどころはげていた。山田さんは、「優しい子」という印象を持った。
■甘えん坊のもりすくん
茶白の猫は、近づくと膝に乗ってきた。「甘えてくれたので、この子を我が家に引き取ってのんびり暮らしてもらいたいと思い、なるべく早く引き取ることにしました」。猫の名前は、もりすにした。
兄弟猫の茶トラの子とは仲が良かったので一緒に飼ってあげたいと思ったが、もりすくんの状態が悪かったので、まずはもりすくんだけ飼うことにしたという。もりすくんは、2015年8月27日、山田家の一員になった。もりすくんを連れてきたスタッフさんが、「なかなか出てこないと思うけど、ゆっくりならしてください」と言ったが、すぐに添い寝をするようになった。甘えん坊で、膝の上に乗るとなかなか降りてくれない。