“あんこスイーツ”がかわいすぎると話題 愛知にあるのに老舗「ナニワ」が作る絶品あんバー
愛知県みよし市にある株式会社ナニワは、1954年(昭和29年)創業の、あんを専門とする製造販売会社だ。「会社名は聞いたことはないけれど、食べたことはある会社」というほど、全国には有名で大手企業の顧客をもつ。日本の食品業界を支えていくには、なくてはならない存在だ。
そんなあん専門業者が、2017年12月23日に名古屋市大須にテナントショップ「antenant」をオープンさせて丸2年が経つ。ふんわりソフトなワッフルに、オリジナルあんをのせたAFFEL BARが、食べるのがもったいないほどかわいい食べ歩きスイーツとして人気を集めている。
大通りに面した地上から階段を下りると、小さくてかわいいテナントショップを見つけた。訪問1回目CLose、2回目もClose、3回目にしてようやく営業していて、念願のAFFEL BARを購入することができた。
女性に一番人気だという紅ほっぺいちごの他に、紫イモ、西尾抹茶、瀬戸内レモン、ラムネを注文してみた。
小さな店内で1人、優しい笑顔で私の注文を受けてくれ、質問に答えてくれたのは、ショップマネージャーの後藤光輝さん。
--ずっと1人で作られているのですか?
「はい。土日のみの営業ですが、約2年間1人で作っています」
--開店当初は混みましたよね?
「お陰様で行列でした。休憩がとれないのは困りましたが、なんとかなるもんですね(笑)接客は好きなんですが、初めはドキドキでしたよ。スピードと効率化が求められるので」
--どうしてこのテナントショップに?
「実は私、平日は株式会社ナニワであん製造をしています。調理師の免許を持っていることもあり、テナントショップを立ち上げる話が出た時に、接客にも興味があった私に話を持ちかけられました。しかし、来月の2月からここは休業するんです。再開はまだ未定です」
--え!なぜですか?
「製造の人手が足りないんです。株式会社ナニワは66年続くあん卸業で、全国に大手企業様との取引があるんです。大切なお客様が望むあんを正確に製造していくためには、経験者が必要なんです。新しい人を入れても、育つまでに時間がかかります。そのため、私はしばらく製造に専念するため、antenantをしばらく休業しなければなりません」
--なるほど。テナントと製造、両方経験されたお気持ちは?
「B to B と B to C を経験できたことはとても良かったですね。お客様と直接お話できることによって味の感想が聞けます。一番嬉しかったことは、今まであまりあんを食べたことがない人に美味しいと言っていただけたことです。あんの良さが伝わって本当に良かったと思います」
--あんの魅力とは?
「クリームなどの洋菓子傾向が強い中、あんは日本の和を感じるもの。日本になくては寂しいものです。そして、クリームより糖度とカロリーが低く、豆からのポリフェノールが含まれているので、体にも良いんですよ」
(まいどなニュース特約・AYA)