あえて言おう、攻めすぎであると!…あのアニメをパロディに?京都・奈良のお土産クリアファイルが話題
京都や奈良の寺社仏閣などで販売されている、お土産のクリアファイルが攻めすぎていると話題です。マンガ風の吹き出しに、印象的なフレーズが描かれているという、ある意味シンプルな構図ですが、伝わってくるエネルギーと突き抜け感がすごいのなんの。なんか京都や奈良の古都のイメージと、大きくベクトルの方向が違うようにも感じられるのですが…本当に大丈夫なんでしょうか。
なにはともあれ、論より証拠。商品を見てみてください!
【京都バージョン】
・ジーク祇園!!
・HANNARRRREEEEYYYYY(ハンナリリイイイイーイイイイ)
・もしかして『八ツ橋』ですかーッ!?
・ドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドウドスエーッ!!(どうですか)
【奈良バージョン】
・あえて言おう、奈良であると!
・一匹の鹿は通常の三倍のスピードで接近します!!
・ナラナラナラナラナラナラナラナラナラナラナラナラナラナラナラナラナラナラナラナラナラナラーッ!!
…ね。なんか半端ないでしょ。大好きだったなにかのアニメ作品をほうふつとさせるようなセリフが、大変な熱量でどーんと描かれています。 それぞれ裏面には同じテンションで「『京都』に行ってきました!!」「『奈良』に行ってきました!!」というフレーズが集中線とともに描かれ、むき出しのお土産感で迫ってきます。
その衝撃に、ネットには購入した人たちから「攻めすぎてる」「買わずにはいられないッ!」「これはヒドイw」「どこで使えというのだこれは(汗)」といった、愛憎相反する声が寄せられています。
同商品を開発・製造しているのは、京都の土産物や絵葉書の製造・卸を手掛ける山口青旭堂(やまぐちせいきょくどう)です。古くは明治時代から全国各地の観光出版物の企画・製造販売を行ってきたといいます。商品開発の担当者に話を聞きました。
◇ ◇
-いつから作られていますか。
「京都・奈良ともにに約7年前からでございます。京都・奈良のお土産店様で販売・展開させて頂いております。有名な寺社仏閣で購入されている方がよくツイートされていますが、限定販売しているわけではありません」
-しかし…なんでこんなクリアファイルを作ろうと思われたのでしょう。
「開発当時はご当地キャラクター(キティちゃんなど)全盛期で、そういった商品が市場にあふれていた時、他社との住み分けを念頭に置いて開発した次第です」
-どなたが開発されたのですか。
「基本ご返答させて頂いている私です。開発の仔細と致しましては、常日頃の妄想の積み重ねかと存じております」
-妄想…ですか。でも、妄想では片付けられないすごいハイテンションなデザインですよね。描かれているフレーズはどのように選ばれていますか。
「やはりインパクトでしょうか、多少の意味合いよりもパンチ力を重視しております」
-相当マンガやアニメがお好きですか?だって、このフレーズ、あの作品のあの言葉なのかなって…。
「諸々のコンテンツから当然インスピレーションを受けての開発ではありますが、あくまでもパロディ・オマージュをこのシリーズの基本としておりますので、各コンテンツの具体名を弊社サイドから挙げるのは控えさせて頂きます」
-あら、残念。ちなみに、これまでに却下した案とかはありますか?
「パンチ力が弱いな、と感じたボツ案はあるにはあります。 例えば『河原町丸太町』といったフレーズとか…。個人的には気に入っていますが、観光に来られる方に通じるかどうかといった点でボツに致しました」
-これらの商品の反響はいかがですか。
「7年前に販売を始めてから、弊社定番のロングセラー・人気商品です。SNSなどにご購入された方々から『面白いものがあった』『奈良スゴい』『京都スゴい』と書き込みいただいており、弊社と致しましても大変喜ばしいことです」
同社はほかにも、RPGゲーム風のドット絵をモチーフにしたクリアファイルも作成。こちらもめちゃくちゃ素敵なセンスです。
これらのクリアファイルは同社のオンラインショップからも購入できます。
■山口青旭堂オンラインショップ http://seikyokudo.jp/
(まいどなニュース・川上 隆宏)