クルーズ船内の情報をSNSで発信する待機乗客に感謝の声続々 「手に取るように様子がわかる」「ありがとう」
クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で新型コロナウイルスの集団感染が発生しているが、船内からTwitterで情報発信を続ける乗客がいる。この乗客に船内の現状や、発信を続ける理由を聞いた。
厚生労働省は8日に「2月3日に横浜港に到着したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」については、海上において検疫を実施中ですが、新たに新型コロナウイルスに関する検査結果が判明した6名のうち、3名について新型コロナウイルスの陽性が確認されました。既に医療機関に搬送され入院しています。陽性が確認されたのは、合わせて279名中64名となりました」と、発表した。
クルーズ船内で感染が拡大しているが、船内の乗客乗員3600人以上は現在も待機を余儀なくされている。そのうちの1人、だぁ(On board the Diamond Princess / 乗船中)@daxa_twさんはTwitterに1日何度も、船内の状況や、放送されたアナウンス、食事内容、物資を船に届ける方法、などを投稿している。そのプロフィール欄には「船内の様子を伝えています。情報交換の場にお使い下さい。コメントの返信分かる方お手伝い下さい」と書かれている。
9日も「トイレットペーパーを貰いました」「マスクが届きました」「新聞が届きました」「昼ごはんが届きました」「大黒埠頭に到着しました」と連投した。また前日8日には「3日ぶりに外に出れました。ちょっと寒かったです。皆さん嬉しそうにされてました。手を大きく回したりすこし走ってみたり。喫煙スペースがあったので煙草を吸いたそうにしている方もいました」と投稿している。
こうしただぁさんの投稿に対し、 「だぁさんのお陰で手に取るように船内の様子がわかって、大黒埠頭に接岸していても、気になりません。もし何の情報も無ければ、沖泊してくれという意見、抗議が出たと思います。情報公開の力は大きいです。ありがとうございます」 「だぁさん、この数日でダイヤモンドプリンセスの事を教えて頂いて、だぁさんのツイートが一番わかりやすいので、フォローさせて頂きます。体調に気をつけて、これからも発信をお願い致します。陸からですが、心より応援しています。少しずつでも、明日はまた改善されますように」 と、感謝と激励の声が届いている。
だぁ(On board the Diamond Princess / 乗船中)さんに話を聞いた。
--体調面や船内待機が続いていることで精神面は大丈夫ですか?
「私自身は平気です」
--船上散歩ができると聞いていますが…
「グループ毎に1時間ですので毎日ではないです」
--トランプ、数独、折り紙などが配布されているようですね
「船は優秀だと思います。快適に過ごせています」
--シーツやタオルの支給は毎日されていますか?
「毎日ではないです。一昨日もらいましたが昨日はなし、今日は不明です」
--携帯やWi-Fiなどは使えていますか?
「携帯は大黒ふ頭では届きます。Wi-Fiはコロナ発覚から無料です」
--毎日、情報を発信している理由は?
「理由はたくさんありますが、とりあえず高齢の方がほとんどなので自分で出来ることをしようと」
(まいどなニュース・佐藤 利幸)