「寒い時期の熱中症」にご注意を…気象予報士・半井小絵が解説、自身も脱水症状に

 「空を仰いで=12=」

 新型コロナウイルスの感染拡大が深刻な社会問題となっている中、2月も下旬に入り、花粉症に頭を悩ませる人も増えてくる。だが、それだけではなく、冬の熱中症にも要注意なのである。気象予報士の半井小絵が、実体験とともに「寒い時期の熱中症」についてつづった。

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 2 月も下旬に入り、太陽の光が力強くなってきました。

 気象庁(2 月 20 日発表)の向こう 1 か月予報をみても、今後も冬型の気圧配置が現れにくく寒気が南 下しにくいため、気温は全国的に高い予想となっています。とはいえまだ 2 月、寒い日もありますので 気温の変化に注意が必要です。

 猛威を振るう新型コロナウイルスに加えてスギ花粉の飛散が気になる季節です。そんな中で油断しがちなのが熱中症です。空気が乾いているために皮膚などから水分が失われているのですが、暑くはないので喉が渇きにくく水分が不足していることに気がつかないのです。暖房の部屋に長く入っていても同様に熱中症にかかるリスクがありますので、しっかりと水分補給をなさってくださいね。

 というのも、熱中症にお気をつけください!とお伝えしてきた私が、あろうことか、私が脱水症状をおこしてしまいました。講演の後、緩めのホットヨガレッスンを受講した後に利用した銭湯で、激しい眩暈と 吐き気、頭痛に襲われたのです。痙攣し紫色になって動かない手足を周りにいた方が懸命に温めてくださいました。

 最近、必ず装着しているマスクの着脱が面倒で、いつもは頻繁に飲んでいる水をあまり飲まずに過ごし ていました。その日も食事の時以外は水分を摂りませんでしたが、気温が低いために喉が渇きを感じることがありませんでした。汗をかく運動中は水分補給をしていたのですが、トータルでは補給不足であったことが原因であると考えられます。

 心臓が原因の恐れもあるので、念のため救急病院で検査をし、異常なしの結果が出て一安心。銭湯にいた皆様、お騒がせしました。改めて、消防署の救急隊員と救急病院の医師や看護師の方々、手足を温めてくれた皆様に感謝申し上げます。私の場合は運動をしたことでの脱水も加わっていますが、室内で普通に生活している中でも熱中症は発生しています。水分補給がとても大切であることを身をもって経験しました。皆様も「寒い時期の熱中症」に十分にご注意ください。

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