本棚に秘密の場所…オシャレな路地裏空間に「発想がステキすぎる」と話題
路地裏になぜか惹かれる。 土地の複雑な地形になじんだ形状とその狭さは、ノスタルジックな雰囲気が漂う。 車が通らない安心感、雑然さの中で感じる居心地のよさ。 そこへきょとんとした表情の野良猫と会おうものなら癒やされ度は一気に上がる。
自宅にいながらにして、そんな路地裏ワールドに誘ってくれる作品がSNSで話題になっている。本棚に整然と並べられた愛読書たち。本と本の間に突如として路地裏が出現するのだ。この作品を紹介したつぶやきには「発想がステキすぎる…おしゃれ」「心の中に作る自分だけの秘密の場所とは、まさにこんな感じではないかと思いました」「こちらって購入出来るのでしょうか…」と独特の世界にハマる人が続出した。
紹介されたツイートは実は2年前の投稿で、そのときもネット上で話題になったのだが、おしゃれ空間が再び脚光を浴びている。「路地裏bookshelf 文庫本サイズ」を手掛けたmondeさん(@monde55212068)に話をうかがった。東京都に住む40代の会社員。作品作りを生業としているわけではないが、年2回新作を制作しているという。
-本棚に路地裏空間を作ろうと思ったきっかけは
「私のアート活動のテーマであります。『日常の東京マテリアル』の中の一つとして路地裏bookshelfという作品が生まれました。前作は壁だけの棚に飾る作品でしたが飾って調整するうちに本の隙間に飾るアイデアが浮かびました」
-いつから作っているのですか?
「初制作は2017年にグループ展で発表しました」
-1つの作品費やす時間は?
「どんな風景でも作品にできるわけではありません。また路地の通路を表現するには左右の凹凸のバランス調整や色彩の統一などが必要で何度も作り直しました。制作期間は別の仕事をしながらなので1か月程度かかります」
-SNS上では購入したいという声がありましたが、いくらですか?
「値段につきましては時おり変動しています。現在は文庫サイズ20000円、基本サイズが30000円です」
mondeさんによると模倣品も出回っているとのことで、「とても残念ですがあまり気にしないようにしています。それよりもより良い作品を作ることに集中しようと心掛けています」とこだわりの作品をこつこつと製作しているという。
(まいどなニュース・佐藤 利幸)