デマなのに姿消すトイレ紙…「買いだめはだめだぞ!」オイルショック時の食品ラップが鳴らす警鐘
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い「デマ」と警鐘が鳴らされているにも関わらず、各地でトイレットペーパーの買い占めが起きています。SNS上には開店前から列ができている店や空っぽの棚の写真も目立っています。そんな中、同じようにトイレットペーパーを巡る大混乱が起きたオイルショック時に買いだめたとみられる古い食品ラップの写真が、ネットで衝撃を呼んでいます。
「買いだめはだめだぞ!半世紀前のオイルショックの時のラップが未だに使いきれてないとかあるからな!だめだぞ!!」として、見るからに年代モノの食品ラップの写真をツイートしたのは、りぽたん(@ripo0079)さん。これまでに6千件以上のリツイートといいねを集め、リプ欄には「うちの祖母んちにもあるぞ」とこれまた年代モノの大量のトイレットペーパーの写真や「うちも洗剤は死ぬまであります」などのコメントが。
りぽたんさんによると、このラップは粗品などでもらった新しいラップと一緒の箱に入っていたといい、「第一次オイルショックか第二次かははっきりしませんが、おそらく5本ほどは40~50年は前のものだと思います。郵便番号はどれも3桁です」とのこと。「ハッキリ言って、今のラップの方が切り取りやすい」そうですが、こうした古いラップも問題なく使えるといい、たまに使うこともあるそうです。
「今回、マスクの品薄から始まった買いだめ騒動を見て、昔祖母が言っていたオイルショックの話を思い出した」とツイート。「幼少時の記憶ですが、家に古いトイレットペーパーやラップがあるものだから、『古いなあ』というようなことを私が言うと、色々と博識な兄が『これはオイルショックのときのやつちゃうんか?』と茶化したら祖母が『ああ、そうだそうだ』と言っていたのです」と振り返ります。
「昨日お菓子を買いにスーパーに行くと、トイレットペーパーが本当になくなっていて驚きました」とりぽたんさん。「でも当時のラップがまだ残ってるようじゃ意味ないだろうと(笑)」
当時も国が買いだめ自粛を呼びかけたものの効果がなく、トイレットペーパー以外の生活必需品にも波及。騒動の収束まで半年近くかかったといいます。それから半世紀近く過ぎて令和の時代。情報量も全然違うこの時代に、このまま歴史は繰り返す…のでしょうか。
(まいどなニュース・広畑 千春)