「またトイレ紙の問い合わせか…」と思ったら…その内容が、疲れ果てたドラッグストア店員の心を癒やす

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、根拠もないまま各地でトイレットペーパーやティッシュペーパーなどの買い占め騒ぎが起きる中、あるドラッグストアにかかってきた一本の電話の内容が「殺伐とした気持ちを癒してくれた」とツイッター上で話題になっています。

 希緒(@as_afetida)さんが今月5日に投稿したもの。希緒さんの姉はドラッグストアの店員をしているそうですが、前日に女性の声で「トイレットペーパーやボックスティッシュ…」という問い合わせの電話があり、(また問い合わせか~)とげんなりしたところ、女性は「が入ってるような大きなダンボール沢山余ってないでしょうか…?娘が学校お休みになったら『自分が入れるぐらいのおうちが作りたい』と言って…」と続けたのだといいます。

 このお母さんの言葉に希緒さんの姉は、「はぁい、喜んで!在庫かき集めて沢山用意しておきますね!」と即答。「カゴ車一台分用意して取りに来たお母さんにお渡しした」といい、「こんなに沢山有難うございます!」と喜ばれたといいます。

 イベント自粛に一斉休校の混乱、買い占め騒動…と殺伐とした空気が蔓延する中、ほほえましい母娘と希緒さんの姉の姿が目に浮かぶようなこのツイートは、ユーザーの心に染み入るかのように瞬く間に広がり、これまでに3.6万リツイートと12.6万の「いいね」が。今も伸び続け、リプ欄には「心がぽかぽかした」「楽しそう」「子どもは国の宝っす!」といった声が続々と。同じく毎日のように問い合わせに追われるスーパーなどの店員からの涙ぐましいコメントも届いています。

 希緒さんによると「姉の職場は開店1時間前ぐらいから並んでる方々がいるらしく、早朝出勤して列整理に出ていた」とも。「姉曰く、『在庫の問い合わせや朝早くから並ぶ方々の対応で通常業務に影響が出る状態。暴言を吐かれる…といった事態はないものの、とにかく問い合わせが多いので大変』だそうです」といい、「このコロナのせいで問い合わせが多くて、半ばノイローゼ気味だった殺伐としたドラッグストアで非常に癒やされた-と、ここ一週間ぐらいの激務で疲れ果てて痙攣(けいれん)しながら申しておりました…」といいます。

 話題になったことについて、希緒さんの姉は「今回の件につきまして、連日新型コロナウイルスの鬱々とした話題が多い中、多少なりとも温かい気持ちをおすそ分けできれば幸いです」とコメント。さらに「連日報道で『ティッシュやトイレットペーパーが品薄』などの報道がされておりますが、実際は毎日入荷しており、企業も通常より万全の体制で出荷を行っております。皆さんがデマに踊らされること無く適量を購入していればすべての人にいきわたる量は確実に用意されておりますので、正しい情報をしっかりと確認してご対応頂けるよう願うとともに、各報道関係に対して不安をあおるような報道ではなく、消費者を安心させるような『数はちゃんとあります、落ち着いて行動しましょう』と伝えて頂けるよう願うばかりです」と心境を吐露しました。

(まいどなニュース・広畑 千春)

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