ハイチュウが新幹線に「ハイ乗車チュウ」 新型コロナ禍の世間を明るくしたい!と新発売チュウ

 こんなときだからこそ、おもしろいモノづくりで世の中を明るくしたい。ユニークなグッズの企画・制作で知られる大阪の「ヘソプロダクション」が3月14日のダイヤ改正に合わせ、JR監修の下、新幹線デザインの袋に詰まったハイチュウを新発売。森永製菓とのコラボで、その名も「ハイ乗車チュウ」だ。

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、消費マインドは日に日に減退している。それに納得できないのがユニークな商品を次々と送り出している「ヘソプロダクション」の稲本ミノル代表。取材のため、阪神野田駅近くのの事務所をのぞくと、不機嫌そうな顔で現れた。

 「毎日、落ち込んでます。なんで、みんながこうなってしまうのか。気分が悪いです」

 確かに、感染力がどの程度のものなのか、新興の感染症は正体が分からないから恐れるのも仕方ない。命の大切さは当たり前。しかし、だからといって過剰に反応し、必要以上に停滞モード、自粛ムードになるのはいかがなものか。

 「こういうムードなので、役に立つモノづくりで世情を変えていきたい。この“ハイ乗車チュウ”もダイヤ改正の14日に合わせてつくりました。会議や出張を取りやめる企業が多い中、新幹線にハイ乗車チュウとなってほしいです」

 ハイチュウと言えば、1975年の発売から40年以上愛され続けている森永製菓のチューイングソフトキャンディ。今回の「ハイ乗車チュウ」はJR各社の人気新幹線(923形ドクターイエロー、N700A、E5系、E6系、W7系)とコラボしたパッケージに収まっている。味は「超特チュウグレープ」と「超特チュウストロベリー」の2種類。内容量120グラムで価格は700円(税抜)となっている。

 稲本さんの“コロナ対策”はこれだけではない。今月の9日からは大阪企業同士をコラボさせた「フエキ×パインアメ」を発売。タイプは2種類あり、ビッグサイズが24粒入り900円(税抜)、レギュラーサイズが8粒450円(税抜)となっている。

 フエキは不易糊工業(大阪府八尾市)が出しているでんぷん糊。お目々がパッチリしたフエキくん容器でおなじみの「フエキどうぶつ糊」は、幼いころに使った覚えがある人も多いのではないだろうか。

 コラボ相手はパイン株式会社(大阪市)が送り出している「パインアメ」で、こちらは60年のロングセラー。フエキくんの帽子にあたる蓋は本来は赤色だったが、パインアメにマッチするように緑色になっているのがポイントで、お土産としても喜ばれそうだ。

 「大阪の企業同士のコラボは、これまでありそうであまりなかった。私が間に入って提案したもの。これからもクスッと笑えたり、癒やされるようなものを作り出したい。いまは電車の中で咳がしづらい状況なので殺伐として雰囲気を和らげる商品を考え中です」

 2つの商品は今回からヘソプロダクションWebショップでも販売。「ハイ乗車チュウ」には同じく鉄道コラボとして話題の「環状線なオレンジアメ」がおまけでついてくるスペシャルセットもある。

(まいどなニュース特約・山本 智行)

■へそプロダクションWebショップ:https://heso.base.shop/

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