魚形の氷をコーラに浮かべたら衝撃の展開に?話題のツイートをした女子高生イラストレーターの素顔
日に日に暖かくなり、冷たい飲み物が飲みたくなる季節になりました。凍らせるだけでカワイイ形の氷ができると人気のIKEAのアイスキューブトレイ(製氷皿)でインスタ映えを狙ったら、どこで間違えたか目を覆うような展開に…というお話が先頃、ツイッター上で話題になりました。間違えてしまったのは中学2年からイラストレーターとして活動する17歳の女子高校生。そっちも気になるので、いろいろ、聞いてみました。
「インスタ映えで優勝しようと思ったら想像以上に魚の死体になってしまいツイッター映えになってしまった」というそのツイートは、2.8万リツイートと11.3万いいねを集め、「美味しそうな煮魚に見えました」「漬け丼」などのコメントが次々と寄せられました。
-なぜ、こんなことに?
「パソコンデスクを模様替えするためにIKEAに行った時、偶然見つけて一目惚れしたんです! シャーベットにしたりジュースを凍らせたりすると可愛くなるのは分かっていましたが、そういうのは特別な時だけ…みたいなイメージがあったのでとりあえず普通の氷でやってみたら、こんなことに。コーラに入れた時点で上手く写真が撮れないことも薄々気付いてはいたんですが、勢いでイキイキしながら作って入れすぎてしまって…。3匹ぐらいがちょうどいいと思います」
-リプ欄にはインスタ映えする作り方のアドバイスも寄せられました。
「試しました!ファンタオレンジにして氷は2つだけにしたら死体感は無くなりました(笑)。でもやっぱり透明だと写真は上手くとれませんでした。でも可愛いので普段使いしてます。買って良かったですし、夏になったらジュースで試そうと思います!」
-ちなみに、高校生で絵のお仕事もされているとか。
「5歳の時から絵を描くのは好きだったのですが、9歳の時に(ボーカロイドの)初音ミクに出会いまして。そこから大ファンになり『いつかボカロのイラストをお仕事として描いてみたい!』と思い、中学2年生から仕事として始め、今も学校に通いながら続けています。学校も絵画の専門系なので、課題が出るとイラストを描いてる暇が無くなったりして結構忙しいですが、趣味の延長として活動しているので楽しいです」
-具体的にはどんなお仕事を?
「ボカロ曲のイラストを担当したりイラスト本に参加させて頂いたりと、まだまだ未熟ではありますが、着々と憧れが実現しているのでやりがいを感じています!いつかは1人で個展が開けたり、初音ミク公式さんにお仕事を頂けたらな~と思っています」
-両立は大変では?
「いえ。大変だけど、高校で初めて画家として生活している先生方に出会い『自分にとって絵って何だろう』と見つめ直しましたし、授業でデッサンや着彩をする中で物の観察力や根気もついたと感じます。最初は『うまいね』と言われるのが嬉しくて描いてきましたが、ほめてもらえる特技があるのは自分にとって安心感につながりましたし、今生きていられるのも、絵を通じてコミュニケーションができ、友達や仲間ができたから。人より暗記もできなくて、勉強だと努力しても劣等感を感じ、やるせなさばかりを感じて負けそうになる自分にとって、絵は一番努力の証明になりやすいもので、一番の自信の元なんです」
そう話す餅海さんは今、「自分らしい絵」を求めて右往左往、試行錯誤する日々だといいます。「今年は、今まで描きたくなくて逃げていた背景や小物に挑戦し、より絵の密度や完成度を上げていきたい」といい、「私にはもうきっと絵しかないな、と。絵しか描いてこなかったし、絵を通じて全てを感じて考えて、生きる糧にしてきたから。だからこそ真正面から絵と戦いたい」と餅海さん。
新型コロナの影響で学校も休校になりましたが「時間に縛られることなくイラストを描けるのが嬉しい半面、遊園地などで気分転換ができなくて…。でも、せっかくの休みなのでマスクをして普段行けないところへ行くなど有効活用したいです」とか。今回話題になったツイートを機にフォローしてくれた人もたくさんいたといい、「イラストへの自信にもなりましたし、とても嬉しいです。これからもっと実力をつけて、多くの人に知って貰えるようなイラストレーターになりたいです」と語ってくれました。
(まいどなニュース・広畑 千春)