ブラジャー屋の本気マスクが「ブラジャー過ぎる!」と話題…社会貢献に取り組む下着メーカーに聞いた
コロナ禍をうけてマスクの品薄状態が続き、通常はマスクを製造していない会社がマスクの生産に乗り出す「異業種マスク」が話題を呼んでいます。そんななか、女性の下着をおもに縫製するAtsumi Fashion(@AtsumiFashion)が、「ブラジャー屋が本気出してみた」とレースがついたピンクのマスク画像をツイートしたところ、5.3万リツイートと23万いいね!がつきました。
「いつまで続くか分からないので、デザイン性のある商品も必要です。でも、男性が付けていると、職務質問されそうですね。」「美しい!。が、服とのバランスが難しそう」「売れる 間違いなく」「ネイビーなど色抑えたのもいいね。」「マスク泥棒が現れそう。」「お!これは3点セットの勝負マスクですね?淡いピンクでフリフリ付き。とっても日本的で可愛らしい。」「やはり、ブラに見えるよ 女性だけど使いたくないわw」「ブラジャー過ぎます」と、リプ欄はさすがに賛否両論。いえ、大丈夫です。これはちょっと使えないという方には、無地の不織布マスクもありますよ。素材も縫製も下着仕様ですから、着け心地も抜群なハズ。富山県氷見市から依頼を受けてマスク生産を始めたという「あつみファッション」(本社:富山県氷見市)の日名田城宏さんに聞きました。
──話題になりました。
正直ツイッターでここまで広がるとは思ってもいませんでしたので、いいねとRTが増えていく度に最初は怖かったです。
レースマスクについてはネタとしての投稿でしたが、多くの方に弊社の取り組みや、社会貢献への想いを知っていただけたことは、非常に良かったと思います。
──レース付きマスクはネタだったんですね! これはブラジャーの「片側」というわけではないですよね?
ブラジャーからこのマスクを作っているわけではなく、新たにマスク用に型紙を作成し、ブラジャーに使用されている素材をマスクの形にカットし、縫製しております。ワイヤーも、入っておりません。下着の縫製メーカーとして考えられる知恵を絞って本気で作成しました。
──レースのタイプも欲しいという人が多くいました。
レースマスクも多くの反響をいただきましたので、一般販売に向けて動いております。今後も、ブラジャー屋が作るいろいろなタイプのマスクを開発し、一般のお客さまにも届けたいと思っています。
ですが、本業の生産が終わったあとの定時外に生産しているためスピードがあがらず、まずは本当に手に入らず困っている機関、即ち、医療・介護・教育の現場に、優先的に供給をさせていただこうと思います。
──これまでどのくらいのマスクを作られたんですか?
氷見市役所へ納品した2000枚を含めて、既に5000枚程は生産・販売したと思います。
──ブラ過ぎるマスクを続々と投稿されていますが、一般の人はどこで買えますか?
弊社通販サイトで販売したいと思っています。先行してブラックを数量限定で販売します。価格は3枚990円+税(送料別)です。ほかのカラーも順次販売していきます。また、子ども用や幼児用も販売予定です。できれば電話でのお問い合わせではなく、通販サイトを確認していただければありがたいです。
(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・太田 浩子)