コロナで在宅勤務、はかどると思いきや… 用件を聞きたいだけなのに、ヒマ上司からのチャットが終わらない!

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、在宅勤務が広がっています。通勤もなく、自分のペースで仕事ができるとメリットがある一方で、在宅勤務が長引くなかで少しずつ「困ったな」が増えているようです。

■相談「ヒマな上司から、どうでもいい話が多い」

私の会社も今週から在宅勤務になり、快適です。通勤時間も減ったし、仕事は意外とはかどるし、この働き方も悪くないなと思っているのですが、面倒なこともでてきました。それは上司や先輩、同僚とオンライン(チャット)をするとき、文字だけだと冷たくみえるので、語尾に「」や「!」を毎回入れるのですが、これが意外と気疲れするんです。上司の発言に「ですね」とか、あいづちをいれるのも難しくて。

一番イヤだなと感じるのは用件が終わってるのに、「そういえばさ」と雑談がはじまること。職場なら用件が終われば、さっとその場を去ればすみますが、オンラインだと切り際がわからず、話好きな上司や先輩だと永遠とお付き合いするハメに。

しまいには「コロナでこんなニュースが出てるよ」とか「今日は一歩も外でなかった?夜は何してるの」などプライベートに踏み込むようなことを聞かれたり、業務もないのに連絡がきたりで、疲れます。

   ◇   ◇

それあるある!と思った方もいるでしょう。さすがにパワハラとは言いませんが、チャットやオンラインだと「距離感がわからない」ので、一生懸命コミュニケーションをとろうとやり過ぎてしまう面があるのかもしれません。

上司や先輩だと一方的に話をすることも多く、受ける側は(いつ終わるんだ…)とウンザリすることが増えているようです。在宅勤務に関して明確なルールがない会社も多いために、業務とプライベートの線引きが難しいところ。通常の会議と同じく、時間を区切ったり、課題を明確にしてメリハリをつけることが大事かもしれません、そして、あくまで「在宅」とはいえ「仕事」ですから、プライベートの話はひと言でサクっと切り上げ、スタンプ機能があるならスタンプで何とか場をしのぎたいものです。

さて、もうひとつはコロナでこんな影響が?という女性ならではのお悩み。

■相談「コロナで不安な母や義母からのLINEが多い!!」

私の仕事や生活自体はコロナによる直接的な影響はないです。普通どおりに会社や自宅で仕事をしてますが、母は飲食業、義母は清掃のアルバイトと、今回のコロナで仕事が休みになりました。暇になったからでしょうか、私のLINEにどんどん連絡がきます。「みんな大丈夫?」とか「こんなニュースがさっき流れたよとか」とか。最初は答えていましたが、とにかく二人が交互に1日何回もLINEで連絡がくるので、だんだん疲れてきて。

忙しいからあまり返事できないよと伝えても「でも仕事とかいってる場合じゃないのよ、子ども達は?」と、今度は孫の話が永遠と続きます。高齢者は特に外出を控えている面もあり、私もなるべく話は聞いてあげたいとは思いますが、限度ってものがあるんですけど…。不安だから誰かと話したいのでしょうか。気持ちはわかるからあまり冷たく突き放すわけにもいかず。

   ◇   ◇

テレビのニュース、ワイドショーを見ていると、どうしても不安が募りますね。特にひとり暮らしの高齢者は外に出られず、誰かに話さずにはいられない気持ちもよくわかります。たとえ、旦那さんが家にいたとしても、反応がイマイチだと娘に話したくなるんでしょうね。

とはいえ、娘や嫁の立場になれば、在宅で仕事もこなしながら家にいて大騒ぎの子ども達の世話もある。ついでに旦那も在宅勤務になったりして、ちょっと気持ちがどんよりする中、加えて母・義母の電話やLINE連発では「勘弁してよ」となりますよね。

さて、ハラスメントの観点から言えば、いくらお姑さんが1時間ごとに電話をしてきても、さすがに訴えるわけにもいきません。そもそもハラスメントとは言えないでしょう。「コロナ怖いですよね~、でも仕事しないと、それこそ子どもにご飯も食べさせられませんから!お母さん、私いまはパソコンで会社と連絡取り合いながら仕事中なので、後で○○(旦那)さんから連絡させますね!」と上手にかわして、あとは旦那さんに任せるのはどうでしょうか。

自分の親ならある程度ストレートに伝えつつ、たとえば暇をもてあましている子どもに午後1回電話をさせるとか、「9時から仕事なの」と時間を区切って話すとか工夫ができるかもしれません。

■チャットでは相手への気遣いが薄れがち…

いずれにしても、家族はともかく職場の相手とは、メールだろうがチャットだろうが過度なコミュニケーションは相手を辟易させますから要注意です。

目の前にいる相手ではないだけに、チャットでは相手への気遣いが薄れがち。デジタルハラスメントが頻発しやすい状況ですので、皆さんどうかちょっとだけ「相手の立場だったらどうだろう」と考えるようにしてくださいね。つい悪ノリで下品な話なんかしたら、セクハラになりますからお気をつけて。

◆くま ゆうこ デジタルハラスメント対策専門家。株式会社マモル代表取締役社長。自身の強みであるWebマーケティングのノウハウを活かし、 いじめや組織のハラスメントを未然に防ぐシステム「マモレポ」を開発する傍ら、学校コンサルティング、いじめ・ハラスメントのセミナー登壇、執筆を行う。

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