ゴミ袋に入れて捨てられていた子猫、獣医師が撮影した写真が可愛すぎて…里親さんは一目惚れ
にゃんたろうくんは、真夏、ゴミ袋に入れて捨てられていた。ゴミ袋の中には、女の子の子猫も入っていた。猫を保護した人の家の近所の動物病院で里親を募集した。保護猫の里親になろうとネットで検索したNさんは、にゃんたろうくんの写真を見てひとめぼれした。
■動物病院で里親募集
静岡県に住むNさんは、実家で動物をたくさん飼っていた。知り合いから譲渡してもらったり、野良猫を保護して飼ったり、ペットショップで買うにしても、病気で売れ残っている子を飼う家だった。転職して引っ越した時、猫を飼いたいと思ったが、ペットショップで買おうとは思わなかったという。
譲渡サイトで検索したり、譲渡会に足を運んでみたりしたが、「動物病院、里親募集」というキーワードで検索すると、静岡県富士宮市のなるかわ動物病院の里親募集コーナーが出てきて、そこににゃんたろうくんが掲載されていた。写真は一眼レフで撮影したもののようで、にゃんたろうくんの魅力が伝わってくるようだった。
なるかわ動物病院では、里親の募集もしているが、幸せになった子たちのカレンダーも作っているという。
■ゴミ袋に入れて捨てられていた子猫
2019年9月20日、Nさんはにゃんんたろうくんに会いに行った。
「実際に会う前から、この子の里親になろうと決めていました」
にゃんたろうくんを受付のところまで連れてきてもらうと、獣医師になついていて、ずっと目で追っていた。Nさんが抱っこしようとしても怯えていて、身体をくねらせて腕からすり抜けようとした。
にゃんたろうくんは2019年7月28日、なるかわ動物病院の近所の人の庭に、女の子の子猫と一緒にゴミ袋に入れて捨てられていたところを保護された。7月上旬に産まれたようで、生後1カ月くらいになっていた。寄生虫がお腹にいたので駆虫し、里親を募集したのだが、女の子の猫は、ひと足先に里親に引き取られた。
■ツンデレ猫
10月2日、Nさんはにゃんたろうくんを迎えに行った。
家に連れてきても、キャリーケースの中に入ったまま出てこなかった。少し様子を見ていると外に出てきたが、家具の下に隠れてしまった。しかし、それほど怖がることもなく、2、3時間もすると観葉植物を引っ掻いて遊び始めたそうだ。夜になるとNさんと遊び、ソファに登ってぐっすり眠り、寝息を立てた。
スマホを見つめていてかまってあげないと、おもちゃを持ってきてアピールしたり、足に噛みついて「遊んで」と催促したりする。トイレもお風呂もくっついてくるが、抱っこは、あまり好まず、気ままに暮らしている。