終息後に行ってみたい12匹のモフモフ大家族がいる温泉宿 コロナ疲れした心を癒してくれる場所

「非常事態宣言」が発出されて以来、初めて迎えた週末。外出自粛のなか「新型コロナが収まったら…」と、終息後の楽しみに思いを巡らせている人も多いのではないでしょうか。「旅好き」「温泉好き」「猫好き」にもってこいの場所がある。12匹の猫の大家族がいる「猫宿 はなはな」だ。

ある日、「姫宿 花かざし」の従業員出入口に一匹のノラ猫(のちに『花ちゃん』と名付けられる)がちょこんと座っていた。お腹がすいているんだろうなーと、女将さんがエサをやると、花ちゃんは頻繁に通うようになった。そのうち、花ちゃんの子供3匹『ちゃとちゃん』『くるんちゃん』『ちびちゃん』も通うようになり、さらにその3匹が子供を産み、12匹になった。

そう、「猫宿 はなはな」の12匹は一番最初に旅館を訪れた花ちゃんの一族。この大家族を保護したのが、愛知県蒲郡市西浦温泉、女性限定宿「姫宿 花かざし」の女将の渡邉栄子さんだ。

穏やかで広大な海に囲まれた温泉郷、西浦温泉。女性客に満足してもらえるよう、ウェルカムスイーツやドリンク、館内での楽しみ方にもたくさんの工夫が施されている。そんなこだわりある宿が仕上がったのが4年前。しかし、当初の計画には、まったくもってなかった施設が、昨年2019年11月にオープンした。それが「姫宿 花かざし」の隣にできた「猫宿 はなはな」である。

「4年前に女性限定宿としてリニューアルオープンした『姫宿 花かざし』の従業員出入口にかわいい猫が一匹いたので、エサをやったのがすべての始まりでした。まさか、猫がこんなにも早い生殖サイクルだとは知らず、どんどん子猫の数が増えていくことに驚きました。これでは、近所迷惑にもなってしまうし、良いことではないと思い、一匹ずつ捕まえて、宿内の空きスペースに保護したのです。捕まえた子から順に獣医に連れて行き、去勢手術をおこないました」

「こうして『姫宿 花かざし』の隣にできたのが『猫宿 はなはな』です。猫カフェのようなかんじで、宿泊されている女性客の方々、またツーリングなどで立ち寄られる男性の方々にもかわいがってもらっています」

ー12匹にかかる費用は?

「すべて私です。おやつにエサ、ほか備品なども私がまかなっています。この子たちがかわいくて、12匹のために働いていると言っても過言ではありません。猫たちがお腹を壊したり、体調を崩さないためにも、お客さんには遊んでもらっていますが、食事管理は私がおこなっています。去勢手術も全員私が連れて行きましたので、獣医師さんからは『これ以上増やして、あなたの負担にならないように気をつけてくださいね』とアドバイスをいただきました」

ー部屋の広さに加え、窓から見える絶景!最高ですね!

「いいですよね!この子たちが少しでも快適で、楽しく過ごせるように工夫しています。こたつもありますし、自由気ままに動きまわっていますよ。時にはケンカもしますけど、仲良し大家族で暮らしています。肉球が大好きなお客様がいらっしゃるので、今後は、上に渡すアクリル板を増やしていきたいと考えております」

花ちゃん一族に会いに行きたい。そのためにも今は国民一丸となって「ステイ・ホーム」「手洗い」「ソーシャル・ディスタンス」ですね。

(まいどなニュース特約・AYA)

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