「私には孫はいません」…お名前問題で機嫌を損ねた姑が、長年元旦に送り続ける恐怖のハガキ
私の友人Aちゃんが、15年戦った姑vs嫁の話です。Aちゃんは24歳の時に結婚しました。Aちゃんは姑のことを「キレイでサバサバした明るい人」と話していました。
私も結婚式で姑さんの顔を見たのですが、Aちゃんが言っていたように女優の天海祐希さんを思わせるような印象でした。
そんなサバサバした明るい姑が、後に陰険な嫌がらせで長年Aちゃんを苦しめるとは、この時まだ誰も想像もしていませんでした・・・。
◇ ◇
新婚旅行から帰ってきたAちゃんは、おみやげをもって旦那さんと一緒に姑に会いに行きました。結婚式や新婚旅行の話をしていざ家に帰ろうとした時、姑からおみやげのお返しをもらったそうです。
姑のやさしい心遣いに感動したAちゃんは、姑の「あけてみて」ということばに促されるまま袋の中を開けました。
中には1冊の本・・・。
取り出すと子供の名付け本が。しかも、その本には付箋が3枚ついていました。付箋がついているページを開くと、姑が付けてほしい名前、そして重要と思う箇所に蛍光ペンで線が引かれていました。
まだ妊娠もしていないのに。しかも名前は男の子の名前のみ・・・。
この時、Aちゃんはとてつもないプレッシャーとこれから姑との関係性に初めて不安を感じたと話していました。
それから間もなくAちゃんは妊娠しました。姑には食べ物に気をつけるようになど細かな助言は受けたものの、孫の誕生を心待ちにしているのだと思って素直に話を聞いていたようです。
そしてAちゃんは元気な「男の子」を産みました。姑もすぐにかけつけ、元気な赤ちゃんの顔を見ていった最初の一言は「あの3つの中からどのお名前になるかなぁ」。
3つの名前とは、あの1冊の本にしっかりと付箋と蛍光ペンで重要と記された名前だったそうです!
Aちゃんと旦那さんで名前に関しては自分たちでつけたいという思いをオブラートに包み、機嫌を損ねないように細心の注意をはらい、姑に伝え2人で考えた名前をつけました。
それからというもの、何度か遊びに行っても居留守をを使い、その夜わざわざ「ほんとは家にいたのよ」と電話をかけてきて、居留守を使うほど自分は嫌な思いをしたとアピールを全力でしてくるそうです。
しかも、姑の嫌がらせはそれだけでは終わりません。名前が気に入らないことを理由に「私の孫ではない」と言い続け、とうとうAちゃんも姑さんには自分から連絡をしないようになりました。疎遠になっても毎年元旦には、姑から一通のハガキが届きます。
「私には孫はいません。お好きにどうぞ」という一文が毎年書かれているそうです。
このはがきは赤ちゃんが誕生した年からずっと続いています、15年もの間。
実際に私もこのハガキを見せてもらいましたが、筆で殴り書きしてあるんです!
まさに恐怖を感じました。
そんなハガキに悩まされていたAちゃんですが、2年前からハガキは届いていません。
自分の味方になってくれなかった旦那さんとギクシャクしたため、Aちゃんはシングルマザーになりました。
「元旦のハガキ」から解放され、今は大事な息子くんと一緒に楽しく過ごしています。
(まいどなニュース特約・島田 志麻)