エプロンに刺繍された「謎の数式」解いてみたら…なんと愛のメッセージだった 超理系的な展開に胸キュン
胸のところに、小さく1行の数式が刺繍されているエプロンの画像がネットで話題です。エプロンは「妻からのプレゼント」だったそうですが、気になって解いてみると、なんと…愛のメッセージがあらわれたそうなんです。ああ、なんて美しい理系的な展開。これぞ本当の「愛の方程式」かもしれません…!
投稿したのは、東京都在住で結婚7年目、30代の方の「shelfall」(@shelfall)さんです。「妻からエプロンのプレゼントをもらったんだけど、謎の数式が刺繍してあったので、気になって増減表を書いてグラフを描いたら愛を感じた」と4月25日につぶやいたところ、26日午前で25万以上の「いいね」がついています。
難解そうで、思わずコンピュータの力を借りたくなるようなこの数式…。なんとshelfallさんは、レポート用紙4枚にわたって、ご自身の手で解答してしまいました。最後にあらわれたグラフは…なんと「ハート」のかたち!。ああ、なんかとてつもないものを見てしまった気がします!
しかも、このお話には続きがあり、「妻のエプロンには答えを刺繍してました ある意味ペアルック?」とのこと…。きゃーっ、素敵すぎます!
リプライ欄には「素敵&知的」「すげぇーなぁーかっこいー」という声が殺到。理系の人たちの恋模様を描くアニメやマンガの作品で描かれている世界が、リアルに展開されていることに衝撃を受けたという反応も。一方で、あまりもの高レベルな愛情表現に、「私には解けぬ愛であった」「俺には一生分からないかも」と、がっかりしちゃう人もいて…。「私には恋愛におけるXの解が見つからないようなので、このまま朽ち果てようと思います」…いやいや、そんなことはありませんよ!
なお、問題を見て「なつかしい!!高校数学の対数関数」「<か≦にすると中身が埋まって良いかも?」「似たような問題が2012年の信州大学の理系の入試で出題されてますね」と盛り上がる人たちもいました。ああ、みなさんマニアックすぎます!
投稿について、shelfallさんに聞きました。
-この刺繍…本当にすごいですね。
「はい。妻が手作業でしています。もともと刺繍が趣味なので、自分のと妻のと2つ合わせて1-2時間程度で作成したと思います」
-何のプレゼントだったのでしょうか。
「ゴールデンウィーク中に私と娘の二人で妻に料理を作ってあげよう、という話をしていたのを聞いて、私にエプロンを買ってくれました。せっかくなので自分の分も買って、ペアルックになるような刺繍をしたそうです」
-この数式とグラフを刺繍するというのは、すごいセンスです。
「私が理系で数学好きなので、何か数学関連で面白いものはないかとインターネットで調べて、私が喜びそうな数式を刺繍したそうです。私なら喜んで解いてメッセージに気づいてくれるだろう、と考えての行動だそうです」
-ということは、特段、理系のカップルというわけではなく? お二人ともバリバリの理系と思ったのですが…。
「妻は理系ではなく、職業は専業主婦です」
-ネットで調べてみると、ハートを描く数式はいくつか存在するようですね。shelfallさんご自身はこちらの式の存在と答えはご存知でしたか。
「私は知りませんでした。グラフを描いていく途中(2つの関数のうち上の方を描いた時点)でなんとなく予想できましたが、最後まで描き終えたときには感動しました」
-コンピュータで一瞬で解けるのに、手作業で解かれていたのも驚きです。
「もともと数学の問題を作ったり解いたりするのが好きだったので、腕試しに解いてみようと思いました。せっかく手間をかけて作ってくれたものをコンピュータで一瞬で解いてしまっては味気ないというのもありました」
-リプライ欄には「こんなの難しくてできない!」といった声が殺到していましたけど…。
「解くのには、1時間ほどかかりました。Twitterに載せたレポート用紙の解答は清書用で、実はその前にノートで下書き(微分計算と増減表作製)をしていました。偶関数であることを利用して定義域を0≦x≦1に絞って良いとに気づくまでは、xの正負で場合分けして複雑になってしまった点が難しかったですね」
-なるほど…。せっかく解説いただいたのに、それ以上の共感ができなくて申し訳ありません…! 話題になったことについて、どう思われますか。
「予想以上の反響に驚いています。昨今は社会情勢により暗い話題が多いので、私のツイートを見て一瞬でも温かい気持ちになってくれた人がいたなら幸いです」
-ちなみにエプロンですけど、今後はどう使われますか?
「これまでは普段は妻が料理をしていて、私は休日たまに作る程度なので、一緒に作ることはありませんでした。ただ、せっかくおそろいのエプロンを作ってくれたので、これからは一緒に料理したいね、と話しました」
(まいどなニュース・川上 隆宏)