外出自粛、自宅待機中の子育てママやパパを忍者が応援!

 絵本「うれしの忍者物語」を紹介する忍者
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 新型コロナウィルス感染拡大による全国外出自粛要請にともない、各地で様々な行事が延期や中止となっている。佐賀県嬉野市でも4月、地元に実在した忍者をテーマとした創作絵本「うれしの忍者物語」が市内の全小学生へ配布される予定だった。

 しかし、全国規模の自粛を受け休校となり、学校再開は5月6日以降(現在)となるために配布が見送られた。こういった状況を受けて、絵本の制作を嬉野市と共に行ってきたNPO法人九州忍者保存協会が、全国で自宅待機をしている児童たちへ向けて、絵本を読み聞かせ動画にして制作したものをYouTubeで無料動画配信することとした。

 動画は、忍者イラストで有名な小しころ氏、ことり氏らによって描かれた絵本掲載のかわいいイラストをもとにしている。ナレーションは、地元佐賀県のフリータレント青木理奈氏が、聴いていて心地よい朗読を行なっている。4月25日にアップされた第一回のタイトルは『山の中にいる謎の山伏 弁慶夢想』。主人公である5歳のヨサベエは、お爺さんから怖い天狗の話を聞いて以来、オネショが毎日続いた。そこで、オネショを止めるため天狗が住むという八天神社の裏山へ冒険に出る、そして深い山中でヨサベエが目にしたものとは一体!? 

 絵本の発起人である九州忍者保存協会の池田安治氏は「全国的な外出自粛の影響で、様々な問題を抱え家事や育児、仕事をこなしているママやパパが、小さいお子さんへ絵本の読み聞かせする時間も作りにくい状況ではないかと思い、少しでも手助けや応援となればと考えて、絵本を思い切って動画化いたしました」と話した。

 また、絵本の原作者である佐藤強志氏(著「真田忍者の末裔」他)は「魅力ある忍者の話は全国各地に史料だけでなく、忍者末裔の方々の伝承等もあります。じつは命を大事にして、生きぬくことを最大のミッションとした忍者、かつて強く生きた先人(忍者)がいたことを児童が知ったり、楽しんでもらえる時間になったらいいのですが」と語った。

 読み聞かせ忍者絵本は、外出自粛期間が終わるまで、毎週1本の動画が元祖忍者村肥前夢街道公式チャンネルで、今のところ3話までが無料配信される。https://youtu.be/xCYAgfhEJLo

 絵本「うれしの忍者物語」は非売品で、外出自粛期間が終わり、学校再開後に佐賀県嬉野市内の全小学生へ約1500部が無料配布される予定。

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