コロナの大きさは「微」と「塵」の間 木っ端微塵にできればいいのに…京大・安部教授が説明
毎日、コロナのニュースばかりですが、仕方がないですね。前回に書いた通り、授業はネットで行っていますので大学に行く必要はないのですが、授業のための資料が研究室に大量にありますので、毎日マスクをして大学に行っています。バスや電車で周りを見ますと、9割以上の方がマスクをしてます。ウイルスの大きさはマスクの穴よりも小さいので、マスクは無意味だという話がありましたが、政府がマスクを配るくらいですから一応の結論は出ているんでしょうね。
小学生のころ、大きな数字の桁を覚えてうれしがっていたことがありました。億、兆、京、垓…無量大数まで。無量大数の後はどうするんだろうと思ってましたが、そんな数字使うことないですね。小さな数字のほうは、分、厘、毛くらいまでは知ってます。九分九厘間違いないとか使いますよね。99%間違いないというより、九分九厘のほうがちょっと高尚な感じがしますよね。
それはともかく、小さな桁です。十分の1が「分」、百分の1が「厘」、千分の1が「毛」。1ミリといいますが、このミリに対応するのが「毛」になります。その次が「糸(し)」のようです。糸のほうが、髪の毛よりも太いと思うのは私だけでしょうか?ということで気になったので調べました。
日本人の女性の髪の太さは約0.08ミリだそうです。蚕(かいこ)がはく糸は0.02ミリでした。ということで、この順番はOKです。「糸」の次が「忽(こつ)」。なぜ、忽なんでしょうね。忽を使った言葉で、小さいものを意味するものあるのでしょうか?この次が「微(び)」。これはわかりやすいです。「微」は百万分の1なので、マイクロに相当します。1ミクロンとかいいますよね。千分の1ミリです。
東大阪の職人さんは1ミクロンの凹凸を見分けることができるというのを聞いたことがあります。素晴らしいです。ところで、マスクの穴の大きさが数十ミクロンくらいなので、この「微」くらいになるんですね。ちょっと飛ばして「塵(じん)」。塵(ちり)も積もれば山となると言いますが、「塵」は十億分の1ですよ!!ナノに相当しますが、これは積もっても山にならんやろう。
塵の下が、「埃(あい)」。埃(ほこり)ですよ。埃は小さかったんですね。百億分の1です。母親に埃がたまってる、掃除しなさいと言われたときには、いや、埃は見えんやろうと言い返せますよ。もちろん、そんなこと言った日には、さらに怒られるのが目に見えてますので、お勧めはできません。
さて、話を戻してウイルスの大きさは「微」の下になって、塵の百倍くらいの大きさになりますね。なるほど!これで納得しました。ドラゴンボールのフリーザに扮した芸人さんとフリーザの声優さんが協力して、『コロナを木っ端微塵にしましょう』という面白い動画を見つけまして、笑ってしまいました。
で、ふと、コロナの大きさはナノサイズだけど、微塵(みじん)になるのかと疑問に思って調べたのがこれです。コロナの大きさは「塵」よりも大きいのですね。あ、微塵だから、百万分の1掛ける十億分の1で、1千兆分の1になるのですかねえ。それはもう小さすぎて、よく分かりません。
ともかくここは、フリーザ様にお願いをして、コロナウイルスを木っ端微塵にしてもらいましょう。いや、ほんとに一刻も早く収束してほしいものです。
◆安部 武志 2009年、40歳で京都大学工学部研究科教授に就任。電池技術委員会賞、炭素材料学会学術賞などを受賞。京大工学部卒、大阪府出身、51歳。趣味はゴルフ。