近所の子どもたちが拾った子猫を保護 成長するとかいがしく後輩猫を育てるイクメン猫になった!
ふうくんは、近所の子どもたちが保護した子猫だった。野良猫が産んだのか捨てられたのかは分からない。子どもたちは飼いたいと言ったが、みんな家族に反対されて飼えなかった。中村さんは猫を3匹飼っていたが、子猫を迎えることにした。
■子供たちが拾った子猫
2013年9月30日、福岡県に住む中村さんが仕事から帰ってくると、マンションの駐車場に子どもが4、5人いた。箱を持っていて、中に子猫が1匹入っていた。中村さんが「どうしたの?」と尋ねると、近くで拾ったのだという。飼いたいと言うので、「家に帰って聞いておいで」と言ったが、みんな母親にだめだと言われて帰ってきた。
「どうしようもないので、私が飼うことにして、預かったんです」
中村さんは犬派だったが、1匹目の猫、きいちゃんを迎えてから猫の魅力にはまっていった。
「まさかこんなにたくさんの猫と暮らすとは思っていませんでした」
4匹目の猫なので、4(フォー)にちなんで、ふうくんという名前にしたそうだ。
■やんちゃで元気な末っ子
ふうくんは、猫風邪をひいていて、ノミやダニが大量に寄生、お腹にも虫がいたが、元気だったという。
最初は他の猫たちと隔離して、少しずつ会わせた。
「姿は見えないのに子猫の鳴き声がするので、みんな、『これは何?』と反応していました」
実際に会わせてみると、先住猫のまめちゃんは怖がりなので、『誰?何なの?』と嫌がったが、威嚇(いかく)はしなかった。他の猫はスムーズに受け入れてくれたそうだ。
ふうくんは、やんちゃな末っ子で、「遊んで、遊んで」と猫にも人にもじゃれついた。
■母猫の役もしてくれる
やがてふうくんは成長して、中村さんが他の猫を迎えると、違った顔を見せるようになった。
「すごく面倒見がよかったんです。新しい子猫を保護して連れ帰ると、全然怒らずに一緒に遊んでくれたんです。母猫が子猫をくわえるように、首根っこをくわえて移動させたり、グルーミングしたり、よく面倒を見てくれました」
子猫がふうくんのことを母猫と間違えて、おっぱいを探すこともある。
ふうくんは人も大好き。お客さんが来ると、「いらっしゃい!」と迎えに行く。
中村さんは、「猫の数だけ幸せがある」と言う。
「ごはんを食べている姿や寝ている姿を見るだけで癒されます。大家族なので、猫たちがぎゅっと固まって寝ていることがあるのですが、とてもほほ笑ましくて。ここにいてくれて有難うと思っています」
(まいどなニュース特約・渡辺 陽)