名古屋に珍宅配!「Vber Macho」ってなんだ…配達員は筋肉ムキムキな男たちばかり さっそく頼んでみたら…
屈強な男たちが自慢の筋肉を誇示しながらポーズを決めている。一体これは何の宣伝なのか…?。
「筋肉を魅せながら、美味しいデリバリーをお届けする新しいサービス」
「マッチョがソーシャルディスタンスを保ち、配達します」
「お届け時には、ご希望のポーズを取り、場を盛り上げます」
思わず、吹き出しそうなキャッチコピーの数々だが、実はこれ17日に始まったばかりのサービス、その名も「Uber Eats」ならぬ「Vber Macho」なのだ。
ホームページ上に現れたこの広告は瞬く間にSNSで拡散され、
「料理いらないからマッチョ置いてってほしい。それか持ってきた料理をうちで食べてってほしい、それを眺めたい。指名制で」
「意味わからないけどこれはすごい」
「やばい、、、、めっちゃ頼みたい」
と話題になった。
配達可能エリアは名古屋市全域とある。ステイホーム中で名古屋市在住の筆者はさっそく電話でお寿司セットを頼んでみた。午後6時と時間を指定して注文を待った。ちょうど6時にピンポーンとチャイムが鳴った。玄関のドアを開けてみると、1人の男が立っていた。「お届けにあがりました」と威勢のいい声で注文したお寿司を渡された。そして、少し躊躇(ちゅうちょ)したが、例のものをお願いしてみた。
「脱いでいただけますか?」
男は笑顔で「はい、いいですよ」と答え、脱ぎ始めた。
スーツの上から見ても明らかに筋肉隆々だと分かる肉体が露わになったとき、その美しさに思わず見とれてしまった。鍛え抜かれた大胸筋に上腕二頭筋、そして広背筋…ポーズを決めるたびに全身の筋肉がお披露目の場を得て喜んでいるようにも見えた。
「Vber Macho」を思いついたのは株式会社WITHWIN(本社・愛知県安城市)の社長の杉浦正典さん。なんと本日の配達、聞けば社長本人が筋肉とともに届けてくれた。そしてこの人、愛知県安城市で70年続く老舗寿司屋「今寿司」の3代目でもある。5年ほど前からお弁当のデリバリー業も始めるなど多角経営しているという。社長も筋肉ムキムキなのはトレーニング好きという趣味が高じ、今ではボディビルの大会にも出場するほどだ。
“筋肉出前”はいつから始めたのですか?
「2日前の5月17日です」
始めたばかりなんですね。なぜ始めようと思ったのですか?
「コロナの影響で、いろんな飲食店がデリバリーを始めたので、差別化を図るためにマッチョで配達をすれば、面白いと思いました」
マッチョ配達員はどうやって集めたのですか?
「大会で知り合った仲間です。自分を入れて6名です。マッチョ業界は狭いですし、全員大会で上位の人ばかりです。自分も世界大会3位までいきました」
上着を着ている(スーツかハッピ)とはいえ、配達のとき寒くないですか?
「今の時期は大丈夫です」
反響はどうですか?
「SNSでの反響がすごくて電話が鳴りっぱなしです。今日が初めての配達になるので、お客さまの反応は分かりませんが…」
えっ、ということは私が初めての客だったのか…。
では私の反応→「Vber Machoって、ありかも…!」
(まいどなニュース特約・AYA)