愛護センターで殺処分寸前だった子猫 保護団体が引き出し、猫を探していた里親と縁が繋がる

産まれて間もない子猫のルークくんは、兄弟と一緒に愛護センターで殺処分されるところだった。動物愛護団体エンジェズが引き出し、ミルクボランティアのところに行き里親を募集した。星田さんは、夫が反対したので、なかなか猫を飼えなかったが、母親の病気を機に、久しぶりに猫を飼うことになり、ルークくんと出会った。

■殺処分寸前だった子猫、すんでのところで助けられる

ルークくんは、大阪府の動物愛護センターにいたが、殺処分寸前のところを動物愛護団体に引き出された。4匹兄弟で保護されたが、まだ生後1カ月足らず。他の兄弟は、すぐに里親が見つかったが、ルークくんだけは里親が見つからず残っていて、ミルクボランティアのところにいた。

大阪府に住む星田さんのご主人は、職場の人から、ルークくんの里親を募集しているという話を聞いた。

■猫を飼えることになった

星田さんは実家で猫を飼っていたが、16歳で亡くなった。以来、両親は、もう猫は飼わないと言っていた。

星田さんは、結婚してからずっと猫を飼いたいと言っていたが、ご主人が乗り気ではなかった。しかし、星田さんの母親が病気で倒れると、星田さんを気遣って「飼っていいよ」と言ってくれたという。

星田さんは、テレビや猫の雑誌で保護猫のことを知り、少しでも助けになれたらと思っていた。9月いっぱいで仕事を辞めて家にいることになったので、10月から本格的に猫を探そうと思っていた。つきっきりで面倒をみられるので、子猫にしようと決めていた。

「当時は、子猫が体調を崩しやすいということも知らず、子猫がいいと思ったんです」

■急浮上した猫との縁

9月12日、ルークくんがミルクボランティアさんのところにいるという話を聞いた星田さん。すぐに連絡して、その日の夜に会いに行った。「生後1カ月弱で、片手に乗るような大きさでした。初めて抱っこした時、この子だ!と思いました」。他の猫にも会う約束をしていたが、星田さんはルークくんを譲渡してもらうことにした。

9月末、ルークくんは星田さんのところにやってきた。生後2カ月くらいになっていて、体重は800gだった。元気な子猫で、すぐに猫じゃらしで遊び始めた。いまでも好奇心旺盛で、遊ぶのが大好き。荷物がくると真っ先に中身をチェックして、必ず一度はダンボールの中に入り、新しいオモチャやフードにも興味津々、虫がいると必ず追いかける。

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)

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