公園で見つけた母猫…後をつけて5匹の子猫たちを保護 譲渡できなかった2匹の姉妹は我が子に
本間さんは、2匹の子猫を保護したのをきっかけに個人で猫の保護活動を始めた。まだ活動を始めて間もない頃、妊娠した母猫が5匹の子猫を出産した。乳飲み子を育て、里親を募集したが、2匹は里親が決まらなかった。
■公園で野良の母猫が出産
千葉県に住む本間さんは、個人で猫の保護活動をしている。2014年5月、野良猫にえさを与えに行くと、黒い毛色で喉元や手足だけが白い猫のお腹が大きくなっていて妊娠しているのに気が付いた。
本間さんが活動をしている公園にはたくさんの野良猫がいて、個人でTNRできるような状況ではなかった。本間さんは、母猫が出産するのを待った。
母猫はえさを食べると子猫のもとに帰っていく習性がある。2014年6月1日、本間さんが後をついていくと子猫が5匹いた。
■譲渡できない子は私が飼う
本間さんは、母猫がえさを食べている間に子猫たちを抱っこして保護した。まだ乳飲み子だったので、昼夜の別なく3-4時間おきに猫用ミルクを与えて育てた。離乳食が食べられるようになるまで育て、生後1カ月くらいの時に里親を募集した。
地域のミニコミ誌に掲載してもらったり、スーパーに貼り紙をしたりして里親を募集、3匹は譲渡できた。
「みんな人懐っこい子だったのですが、それほどたくさんの希望者がいるわけではなく、2匹残ってしまいました。里親がつかないからといって元に戻すこともできず、最初から自分で飼うと決めていました」
■仲良し姉妹
ルルーちゃんとチュチュちゃん姉妹は仲が良かった。一緒に外をながめたり、寝転んだり、遊んだり、いつも一緒にいたそうだ。しかし、未熟児だったチュチュちゃんは、息絶えてしまった。
亡くなる3日前、隅っこに行って隠れようとして、ごはんも食べなくなったので、おかしいなと思い病院に連れて行ったが亡くなった。突然のことだった。
チュッチュちゃんが亡くなってもルルーちゃんは、特に淋しがることなく元気にしているという。弱虫だがきかんぼう。気に食わないことがあると、他の猫にシャーっと怒って猫パンチを食らわす。人には甘えん坊で、スリスリしたり、抱っこしてと寄ってきたりするそうだ。
(まいどなニュース特約・渡辺 陽)