これは顔が書きたくなる…!猫のかたちをした「ねこねこ食パン」で愛猫や人気キャラを再現する人続出中

食パン専門店「ねこねこ食パン」(運営元:オールハーツ・カンパニー/名古屋市)が販売する、猫をイメージした食パンが人気を集めている。

そのままでも堪らないかわいさだが、チョコペンやジャムなどでさらにかわいくデコレーションする愛好者が増加中。SNSでは、イチゴでリボンを作ったキティちゃんや、チョコペンで顔を書いたジバニャンなど、人気キャラクターを再現したデコレーション画像もアップされており、“映えるパン”として注目を集めている。

■デコレーションが楽しい!

商品名は店名そのまま「ねこねこ食パン」。水分に国産生乳100%のミルクのみを使用し、はちみつ、生クリーム、バター、マスカルポーネチーズを隠し味として配合することで、ミルキーな風味に仕上げた。

ベーシックなラインナップは、プレーン、チョコレート、小豆、チーズの4種類。価格はプレーン1斤500円(税抜)、他3種類は1斤680円(税抜)。月ごとの限定フレーバーもリリースしていて、6月は「ほうじ茶」となっている。

現在、店舗数は19都道府県37店舗。食パンのほかに、肉球の形をしたマドレーヌなど猫にこだわった商品を多数そろえている。

高級食パンブームを受け、パン市場は競争が激化している。同社も、国産小麦やミルク100%など、素材にこだわった食パンの開発を進めていたが、その中でミルクから着想を得たのが猫。味だけではなく、ビジュアルからも笑顔がこぼれるようなブランドにしたいとの想いから、猫の形を採用した。

購入者からは「おいしい」「かわいい」といった声のほか、やはり「デコレーションが楽しい!」という声が多く寄せられる。マーケティング課の鈴木亨さんは「SNSなどを見ていると、カットしたアルミホイルをかぶせて焼き色の濃淡で猫の模様を表現したり、ジャムやフルーツで顔を作っていたりと、お客様の豊富なアイデアに驚きます。食べるだけじゃない楽しみを見つけてくださっていることがとてもうれしいです」と笑顔を見せる。

実際にSNSを覗いてみると、ブルーベリーと生クリームで表現されたハチワレ猫や、人気アニメ「うちのタマ知りませんか?」のたま、「おしゃれキャット」のマリーなど、表情豊かな猫たちの画像がずらりと並ぶ。見ているだけで思わず笑顔になってしまう上に、なんだか創作意欲まで掻き立てられる。「楽しい」「おいしい」「かわいい」「ワクワク」といった元気な感情が湧いてくるパンなのだ。

■「ここだけ」商品がそろう京都店もオープン

今後は、地域限定フレーバーなどを用意し、ご当地のお土産としても購入してもらえるように全国に店舗を拡大していく予定。そのモデル店舗として、この6月1日に「京都ねこねこ」をオープンした。

パン消費量日本一という地域性を活かし、本格派のこだわり商品を多数用意。フランス産発酵バターを使用したデニッシュ食パンや抹茶フレーバーなどは、店頭販売ではここでしか買えない限定品だ。プレーンのねこねこ食パンにも、京都の豆腐店で作られた豆乳を使用。京都らしい「和」を楽しめる食パンに仕上げている。また、一部限定店舗のみで販売している「ねこねこバターサンド」や「ねこねこチーズケーキ」といった人気商品も京都店ではそろう。京都のかわいらしいお土産として、今後さらに人気を集めそうだ。

さらに同社は最近、カフェなど飲食店への卸売りも開始した。デコレーションして提供する店も少なくなく「夢が広がる食パン」と好評だ。現在は名古屋市内の飲食店のみに提供しているが、今後は卸売りも全国に拡大する予定。「笑顔を広げたい、という想いから開発した商品なので、飲食店さんにパートナーが増えれば、それだけ笑顔の輪が広がるのではないかと考えました。また、コロナの影響で苦しい状況にある飲食店もまだまだ多いので、元気に復活していくために力を合わせられたらと思います」(鈴木さん)。

力を貸してくれた猫への感謝も忘れていない。今年2月からは、猫の殺処分0を目指し、ねこねこ食パン1本につき1円を、名古屋市の動物愛護センターに寄付している。

「名古屋市は、犬の殺処分は0になりましたが猫はまだ0じゃない。猫の力を借りていますから、わたしたちも猫の力になりたい」と鈴木さん。人も猫もうれしくさせる「ねこねこ食パン」。1斤買えば、笑顔の輪が大きく広がっていきそうだ。

(まいどなニュース特約・鶴野 ひろみ)

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