手に触れようものなら「何考えてんの」…結婚したら豹変!モラハラ新妻に夫はマインドコントロール状態
これは私の古くからの友人(男性)の話です。友人は職場で知り合った3つ年上の女性と結婚をしました。2人は付き合った当初から結婚を前提としており、入籍する日もそう遠くないだろうと、私も2人の交際を心から嬉しく思っていました。
交際を始めてから1年後、2人は婚約をして間もなく結婚をしました。その頃には私も、奥さんと何度か顔を合わせたことがあり、多少の交流をもっていました。
結婚したばかりでさぞ、幸せな結婚生活を送っているんだろうな…と思っていたのですが、周囲から聞こえてくる話は、耳を疑うような内容ばかりでした。
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友人夫婦は掃除は奥さんが、炊事は友人が担当していました。友人が食事を作って待っていると、奥さんは帰宅と同時に「今日は外で済ませてきたから」と事後報告で夕食を食べないこともあったそうです。ですがそこまでは、どこの夫婦にも一度や二度はある話です。しかし、このモラハラ妻はその後、友人の前でできたての食事を全てゴミ箱に捨てるようになったのです。
寝室で同じベッドに寝ていても手を触れることさえ許されず、結婚してから一度も手をつないだことさえありませんでした。手に触れようとしようものなら「やめてよ。何考えてんの」と冷たく突き放されるだけでした。
休日も「どこかに出かけない?」と提案しても、「疲れてるから」「今日は気分が悪い」「予定があるの」となにかにつけては断られ、結婚後に2人で出かけたこともありませんでした。さらに、衝撃的なのは、奥さんが予定があるからと出かけていったある日、友人が奥さんのSNSを見てみると、友人が外出先として提案した場所に友達と出かけ、その写真をアップしていたのです。
そんなある日、友人は学生時代の友達同士での飲み会に参加。そのとき、ノリと悪ふざけでその場にいた全員で、マッチングアプリをやってみようという流れになりました。飲み会が盛り上がっていたところ、友人のアプリに一人の女性からメッセージが届きました。
しかし、友人はそもそも、その悪ふざけに気乗りしておらず、返信どころか開いて確認もせず、放っておきました。飲み会が終わる頃には、各々アプリを削除し終えていましたが、友人は酔っていたこともありアプリのこと自体忘れていて、削除せずに帰宅してしまいました。
翌朝、友人がシャワーを浴びていたとき、奥さんがこっそりスマートフォンをチェックしてしまいます。奥さんは以前恋人に浮気をされ裏切られた過去があり、パートナーの浮気にとても敏感でした。消し忘れたマッチングアプリを発見した奥さんは激怒し、友人にスマートフォンを突きつけました。友人は事情を説明して謝り、飲み会の席にいた共通の友人にも協力してもらいなんとか解決に至りました。
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しかしここからが地獄への始まりだったのです。
この一件の前から、少しずつ垣間見えていたモラハラ妻の本性が露わになったのです。
友人が誰かと食事へでかけたり、仕事の付き合いで飲み会に行くことにとても厳しくなり、最初の頃は30分おきに、そのうち10分おきに電話がかかってくるようになり、しまいにはその場に本当にいるのか、誰といるのかを確認するために、お店に訪ねて来ることもありました。
そういった日は決まって、家に帰ったら必ず謝罪をさせられていた友人。奥さんの言い分は「私がいながら他の人と食事をするなんてもってのほか」というものでした。友人は納得ができず、少しでも反論しようものなら罵詈雑言の嵐。そして友人は徐々に追い詰められ、精神的に耐えられなくなっていきました。
それでもモラハラ妻による謝罪の会は終わることなく、最終的に友人は土下座をさせられることになり、涙ながら土下座をして謝罪。モラハラ妻はその瞬間をビデオで撮影しながら、笑っていたそうです。
以来なにかあるとその謝罪ビデオを振りかざし、友人を蔑むようになりました。それでも友人は「きっと元の彼女に戻ってくれるはずだから。僕が変えてあげないと」と信じて日々を送っていました。このとき既に友人はモラハラ妻のマインドコントロールにあっていたのです。
モラハラ妻の実家に帰省した際も「とても仲良くやっているし、炊事も私がやっている。ケンカなんてしたことがない。たまに揉めることはあるけど、原因はいつも夫なの」と話をしており、友人は話を合わせるほかありませんでした。
そんな日々が積み重なり友人は、度々体調を崩すようになり、どんどん疲弊していきました。
その後、ご両親の助けもあって、結婚から1年少しで離婚をしました。しかし、マインドコントロールからすぐに抜け出すことはできず、離婚当初は寂しさを滲ませたりしていましたが、現在は心身ともに回復し、以前の日常を取り戻しています。これからの友人の幸せを願うばかりです。
(まいどなニュース特約・島田 志麻)