1万5千枚完売のメガマスク 両国の会社が開発、最新版はUVカット機能付き「お相撲さんもぜひ」
夏のマスク焼けはしたくない。口元が暑いのも嫌。小顔効果があればもっとうれしい──こんな願いを全部叶えてくれそうなマスク「最強メガ布マスク」の予約販売が6月18日から始まりました。
■UVカット機能+ひんやり感
手掛けたのは当サイトが1日に紹介した「メガ布マスク」のメーカー、小倉メリヤス製造所(東京都墨田区)。地元・両国を行き交う力士たちの、窮屈そうなマスク姿からインスピレーションを得たビッグサイズはそのままに、女性にうれしい機能を追加したという新商品について、同社マスク部門担当の小倉愛依さんに話を聞きました。
ーー新商品の特長は?
「これまでいただいたご要望の、メガサイズ、制菌加工、UVカット機能、接触冷感を全部盛り込みました。表面は、医療現場の白衣などでも使用されているSEKマーク認証の制菌加工生地です。口に当たる面には、ひんやり感のある接触冷感、UVカット加工、顔から汗を吸い上げて涼しくドライな着け心地の吸水速乾加工の生地を使いました。これまで同様、ゴムの長さを調整すれば、男女問わず使っていただけます」
ーー国内産と聞きました。
「弊社の国内工場で作っています。普段作っているベビー服の主な取引先は百貨店ブランドです。ベビー服の縫製は、徹底した化学物質の管理、ホルムアルデヒド対策が必要です。このマスクも、検針検品を徹底し、百貨店基準で作りました」
■デザイナーも総出で発送作業
ーー前作「メガ布マスク」の反響は?
「大きな顔の人向けに作りましたが、ふたを開けてみると、ほぼ女性からの注文で15000枚が売れるという、うれしい誤算になりました。『包まれているような安心感がある』『接客業だから大きめサイズでガードできそう』『ゴムが柔らかく耳が痛くならない』という感想をいただきました」
ーーコロナ前と現在では、社内の様子も一変したのでは。
「初回に作ったマスク100枚は、受注から請求書発行、入金確認まで全て私1人で行っていました。しかし『メガ布マスク』が500、1000…6000枚と注文数が伸びるにつれ、社員総出の臨戦態勢に。ネットや電話の顧客対応は6人体制。発送枚数が千枚単位の日は、デザイナーやパタンナーも総出の11人で作業を行っています」
小倉さんは「コロナの影響で仕事がゼロになり、動きようがなかった時のことを思うと…」と感慨深げに語りました。
■力士からの注文は?
ところで本命の力士や相撲関係者からの注文はあったのでしょうか。「残念ながらまだないんです…」と悲しそうにつぶやく小倉さん。近隣の相撲部屋へ営業活動にまわろうと思っていた矢先、注文が殺到。15000枚の発送に追われる毎日となってしまったそうです。
「お相撲さんにとって、大きさはもちろん、ひんやりした着け心地も快適な1枚になると思います。もし、このマスクでも小さければ、すぐにお申し付けください!『ギガマスク』を開発しますので!」(小倉さん)。
「最強メガ布マスク」は1枚1320円(税込)。縦14センチ、横21センチ。購入は、小倉メリヤス製造所ホームページから販売ページへ。
(まいどなニュース/神戸新聞・金井 かおる)