コロナ収束を願い「スゴ技」連発! 全国51人の忍者参加の動画が話題

 コロナウィルスの影響で、訪日外国人は依然激減の影響を受けている。そんな中、ある忍者動画がネットで話題になっている。その動画タイトルは「NINJA FIGHT CHALLENGE Come See Ninja in Japan」。動画は忍者エディター佐藤強志氏の発案で、同氏と佐賀元祖忍者村肥前夢街道が、日本全国の忍者たちに呼びかけて制作されたのが始まり。「忍者で日本を元気に!世界を元気に!!」というテーマを掲げて作られたという動画は約5分間で、YouTubeにて6月19日より公開された。

 その5分間に51名もの忍者が登場していることに、まず驚く。出演者は北は北海道から南は沖縄まで、職種は武道家、パフォーマー、郷土史家、おもてなし隊、大学生、ライター、大学教授、忍者施設スタッフ、忍者道場の先生、イベンターなど多種多様。同じ忍者でも、日頃はジャンル違いで忍者活動する彼らが、ジャンルの垣根を越えた。こうして、全国の忍者で一つになったのは、今回が初めての試み。出演した忍者たちには、それぞれの思いが存在した。

 コロナ渦で忍者動画を観て少しでも明るい気持ちになって欲しい、忍者で何かしら社会応援できないものかと思った、コロナが収束したら日本へ忍者に会いに来て欲しい、等々と出演の動機はそれぞれあるとのこと。しかし、コロナで苦しむ世界中の人々に、自分たちの忍者動画で少しでも癒し時間を持って欲しいという思いは同じ。

 中身は、全国からリモートで集められた動画がリレー動画として繋がっている。前の忍者から攻撃を受けた忍者がダメージを受けた演技をしカメラに向かって攻撃を加える。ハリウッド女優のチャレンジ動画の「日本忍者版」ともいえる。忍者たちの技には目を見張る、例えば、四季の森忍術道場所属の弥圓佐助氏(18歳)は、全日本忍者手裏剣打選手権大会2020で優勝しており、5m以上離れてカメラレンズ横へ棒手裏剣をギリギリ打ち込むスゴ技を披露している。他にも、乗馬した状態で攻撃を受けた後、カメラへ突進してくる忍者は迫力があり、かなり技術を必要とするのでは、と驚く。隠し扉から現れては消えるという忍者らしい動きも幾つか観られた。

 バック宙やバック転などのアクロバティックに動く男忍者たちに負けていないのが、女忍者 くノ一たち。くノ一たちは縄を振り回し攻撃したり、男二人を倒してカメラに向かって強烈なキック姿を魅せたり! などと見応え抜群。スゴ技連続の間に、お笑い忍者動画もあり、笑ったり驚いたりできる構成になっている。また、忍者研究の第一人者 国立三重大学の山田雄司教授までが忍者姿で登場しており、出演者の幅広さや動きのバラエティさが感じられる。

 最後の画面には「コロナの流行が少しでも早く終わるよう 忍者一同祈りを込めて」と英文でもメッセージが映し出されており、日本のみならず海外を意識している事が窺い知れる。動画に興味を持たれた方は「NINJA FIGHT CHALLENGE Come See Ninja in Japan」で、ネット検索をオススメする。

(まいどなニュース/デイリースポーツ)

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