「離婚したいの」といいながら…収入や家賃まで シングルマザーの生活を、根掘り葉掘り聞く「詮索ママ」
私は娘と暮らすシングルマザーですが、娘が通う保育園の同級生ママに、顔を合わせれば「主人からDVを受けている、毎月何十万も赤字で…離婚したいの」という話をしてくるママがいます。
ことの始まりは、娘が詮索ママの娘ちゃんと初めて同じクラスになった年のこと。2人が仲良く遊んでるところを見かけたのをきっかけに、娘が詮索ママに気に入られ、早々に「来年もうちの子と(娘の名前)ちゃんを同じクラスにしてください」と、言っていたことを保育園の先生伝いで聞いたのが始まりだった気がします。
お部屋でお友達と遊ぶことは珍しいことでもないのに「ちょっと大袈裟なママだなー。でも、そう思ってくれることは嬉しい!」と思ったのを覚えています。
それから数日が経ったある休日のこと、別の保育園のお友達に誘われて娘が習い事の体験レッスンに行くと、詮索ママ親子もいました。
詮索ママと直接話しをするのは初めてで、「入会するの?」と聞いたら、「うちは子どもにお金かけられないから、習わせられないけど、(娘の名前)ちゃんが行くって聞いて来たの!」と…。
「そうなんだ。そう言えば、先生から聞いたけど、うちの子と仲良くしてくれてるみたいで嬉しい」と返したことが、詮索ママのスイッチを入れてしまったようです。
今まで溜まっていたモノが爆発したかのうように、体験レッスンを受けてる子どもには見向きもせず、日頃のうっぷんを話し始めたのです。
「実は主人からDVを受けていて離婚を考えている」とか、「自営業だから毎日家にいて息が詰まりそう」とか、「毎月ウン十万も赤字で、義両親が孫の誕生日のために送ってくれたお金も生活費に入れないとやっていけいない」とか、赤の他人の私がアドバイスできるような内容ではないことをボロボロと…。
「初対面でこんな家庭の事情を話すなんて、やっぱり変だよなぁ」と何かを悟った私は、なんとか聞き流しその場から離れ、その日は終わったのですが、数日後、詮索ママが家に来たのです。
先日の話の続きから、今度は私の娘の習い事の月謝(2万円ほど)や家賃、手当はいくらなの?…と根掘り葉掘り聞いてくるのです。
終いには、ここのアパートは空きあるかしら?…とまで。
娘がインフルエンザで休んだ日には、「お仕事は休めるんだね、お給料はいくらもらえるの?」とわざわざ聞きに来て、お決まりの「離婚したいんだけど…」です。
初めのうちは、本当に悩んでいるんだろうな…と思って聞いて、「子どもも小さいんだし、2人を育ててくのは大変だと思うよ」とシングルマザー視点で言っていたけど、かと言って仕事はしたくなさそうだし、この人私の生活状況を詮索したいだけなんだろうなと気づきました。
私もそれ以上深入りはせず、聞き流すようにしていますが、数年経った今でも、詮索ママはまだ離婚していません。
最近は家に来ることはなくなったけど、外で顔を合わせるといろいろ詮索しようとしてくるので、上手くかわす術が身についてきました!
(まいどなニュース特約・島田 志麻)