私は娘と暮らすシングルマザーです。新型コロナウイルス感染拡大防止のため緊急事態宣言が出てからは、すぐに在宅ワークになりました。ほぼ1日中家に留まり、娘も保育園には行かず2人で過ごしていました。

緊急事態宣言が解除された後も在宅ワークが続きましたが、以前よりは少しずつ外出も増えて、保育園のお友達と遊ぶことも増えてきたときのことです。

近所に住む保育園のお友達が遊びにくることになったときには、私はリビングで娘たちが遊んでる姿を横目に見守りながら仕事をしています。

娘たちはビデオを観たり、おままごとをしたり、庭にテントを張って遊んだりして、基本的に私が一緒に遊ばなくても子ども同士で楽しんでくれます。

ですが、つい先日、あるお友達がまだ言葉を話し始めたばかりの弟を連れて2人で家に来ました。

お姉ちゃんのほうとは、保育園のクラスも同じで子ども同士仲がよく、休みの日にお互いの家を行き来してたこともあるので、決して迷惑ではありません。しかし、弟がやって来るのは、いったいどういうことでしょう。

しかも、いま私は在宅ワーク中…。お友達のママもそのことは知ってるはず。

あとから何か迎えに来るのかな？と思い、「あれ、お母さんは？おうちにいるの？」と聞いても、はっきりとした返事はもらえず、「これ、お母さんに」と、お菓子をひとつ渡され、戸惑いながらも家にあげることになりました。

最初のうちはお姉ちゃんも弟くんに気を使いながら遊んでいたけど、次第に自分の遊びに夢中になってしまい、弟くんも娘たちと対等に遊べない苛立ちからか、ひっきりなしにジャンプをして気を引きつけようとしたり、飼っている猫に大声で話しかけ追い回したり、とても仕事ができる状況ではありません。

日ごろ、フルタイムで働いていて保育園のお迎えも遅いので、家にお友達を招き入れて遊べることがとっても嬉しそうな娘を見て、私も幸せを感じていました。しかし、どうにもこの状況で仕事ができるような状態ではなくなった私は、仕事を2時間早めに切り上げて、弟くんの子守りをかねて、みんなで外に遊びに行くことにしました。

その後も、友達のママからの連絡は一切ありません。

少し経って、遊び足りなそうな娘に謝って、この日はいつもより早めにバイバイすることにしました。

帰る娘のお友達と弟を、２人の自宅まで送っていきましたが、ママが家から出てくることはなく、もちろん、その後、連絡が来ることもありませんでした。

小さい弟くんを連れて家に来るのなら、せめてママから連絡が欲しかったな…と思いつつ。このママへの不信感だけが募った日でした。

（まいどなニュース特約・島田 志麻）