野良猫にエサを与えていた人がカフェに持ち込んだ子猫…病気の後、生気を失っていた猫に「元気」をくれた

子猫のテトくんは、母猫から無理矢理引き離されて、兄弟と一緒に猫カフェに持ち込まれた。奈良県に住む竹中さんは、飼い猫のカリンちゃんが命に関わるような病気をして以来、元気がなくなったと感じていた。カリンちゃんは、後から来た猫をかいがいしく世話する子だったので、子猫を迎えることを考えた。

■病後、生気を失った猫カリンちゃん

奈良県に住む竹中さんは、3匹の猫を飼っていた。保護して飼っていたカリンちゃんという猫が大病をし、なんとか普通に暮らせるところまで回復したが、まったく覇気がなくなった。

「病気になる前は生き生きしていたんです。他の猫たちの面倒をよく見てくれていたので、子猫を迎えたら刺激になって、生気を取り戻すかもしれないと思いました」

とはいうものの、竹中さんは4匹目の猫を飼おうかどうしようか数カ月間迷った。ご主人は「迎えたらいいんちゃう」と言った。

竹中さんは、自身で保護した猫を飼っていて、新たに猫を迎える時も保護猫にしようと決めていた。近所に2軒猫カフェがあるので見に行くことにしたという。

「保護活動はできないけれど、もう1匹幸せにすることはできると思いました。1匹でも救えるならお互いWINWINでしょう」

■野良猫にエサを与えていた人が猫カフェに持ち込んだ子猫たち

2019年8月、竹中さんは息子と猫カフェに行ってみた。1軒目、可愛い猫ばかりで、1匹選ぶのが難しいくらいだった。ただ、どの子もいいのだがしっくりこなかった。その日は保留にして、別の猫カフェのサイトを見ると、もうすぐカフェにデビューするという4匹の兄弟猫が載っていた。竹中さんは、そのなかの1匹に心ひかれた。

「写真を見た時、この子だ!と思ったんです」

数日後、猫カフェに行くと、他にも可愛い子がいたが、竹中さんの気持ちが揺らぐことはなかった。

テトくんと名付けて飼い始めた子猫は、2019年7月6日生まれだった。野良猫にエサを与えていた人が、猫が妊娠して出産すると、生後2日の子猫と母猫を無理矢理引き離し、子猫だけ猫カフェに持ち込んだ。「近所で猫が増えると困る」と言い、母猫の所在が分かっているのに、子猫だけ発見したと言ったそうだ。その後、猫カフェの店長が子猫たちを育てたという。

■子猫を迎えたらみんな元気に

9月21日、生後2カ月の時に子猫を引き取り、テトくんという名前をつけた。

最初、先住猫たちは、「何、この子?」とそっけない感じで一瞥したが、チャイくんというシャム系の猫は興味を示した。しばらく隔離生活をした後、合流すると、あっという間にみんなになじんだという。

「子猫のテトが仲間に加わって、みんなの動きが若返りました。キララとカリンはおもちゃで遊ばなくなっていたのですが、つられて一緒に遊ぶようになったんです」

病後、生気を失っていたカリンちゃんだが、自分からおもちゃを持ってきて、「遊んで」と言うようになったという。

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)

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