車の走行中に猫の鳴き声が…! にゃんとも驚きの出会いが猫ライフの始まりだった
静岡県に住む川口さんが車を走らせていると、突然どこからともなく猫の鳴き声が!停車して確認すると、子猫がタイヤハウスのところにいた。気付かないうちに車体の中に入り込んでいたようだった。川口さんは猫を飼ったことがなかったが、これを機に猫との新しい暮らしが始まった。
■車の中から猫の鳴き声が!
2017年11月23日、静岡県に住む川口さんが車を走らせていると、子猫の鳴き声が聞こえてきた。どう考えても声の主は車の中にいる。川口さんは、車を停めて車体の裏を確認した。
タイヤハウスのところに茶トラの子猫が入り込んで鳴いているのが見えた。怖がって降りてこなかったので潜って引っ張り出すと、とても小さい猫だった。
「思いもしないことで、最初は気のせいかと思ったんです。猫じゃなくて子供の泣き声のような気もしたし、驚きました」
車に乗せると、助手席の下に潜りこんで隠れていた。
■心が晴れるという意味の「こはる」
長い間何も食べていなかったのか、ガリガリにやせていて、家に着くと「ごはんをくれ」と大声で鳴いた。川口さんは、猫を飼ったことがなかったので、とりあえずツナを熱湯で洗って余分な油分と塩分を落とし、水と一緒に与えた。
子猫は小さな身体に見合わないような食欲で、ガツガツ食べた。
動物病院に連れて行くと、生後3カ月くらいだと言われた。放浪していたようでノミもついていた。里親を探して知り合いをあたったがなかなか見つからず、家族で話し合った結果、責任を持って飼おうかという話になった。
名前は、和風の名前にしたいと思い、心が晴れるという意味を持たせて「心晴(こはる)」にした。
■ツンデレだけど優しい性格
川口さんは、猫は好きだが飼おうと思ったことはなかったという。
「飼ってみるとめちゃくちゃ可愛いんです。気分屋なので、普段はツンツンしているのですが、そうかと思うとスリスリして甘えてくる。『こはる』と呼ぶと、気分がいい時だけ『ニャア』と返事をするのですが、乗り気じゃなければ無視されます。ツンとデレのギャップがたまりません」
ただ、こはるちゃんは優しい性格だという。人に構われて嫌だなあと思っても、噛みつくふりだけする。引っ掻くこともないし、傷つけることもない。後から川口家に来たみはるくんとケンカすることもあるが、手を出すことはない。
家族の潤滑油のようでもあり、川口さんが車で帰ってくると窓や玄関のところで出迎えてくれる。出かける時も見送ってくれる。
(まいどなニュース特約・渡辺 陽)