入手困難な「本能寺の変お知らせハガキ」を返礼品に→ふるさと納税で寄付殺到!

 光秀推しの福知山市が次なる企画を打ち出した。本能寺の変をパロディ化した「謀反に関する重要なお知らせ」行政ハガキで大きな反響を呼んだ同市が、今度はクラウドファンディング型ふるさと納税で「光秀のまち福知山」をサポートしてもらおうと計画。その返礼品として選ばれたのはやはり…入手困難な“あのハガキ”だった。

 ピンチをチャンスに変える。コロナ禍の中、光秀ゆかりの福知山市は「本能寺の変」全50の原因説から「これだ」と思う“推し説”をオンラインで投票してもらう「総選挙」を実施。約3万人が投票するほどの大反響で、全国47都道府県はもちろん海外からも票が集まり、本能寺の変が起こった6月2日に結果が発表された。

 注目度が高かった大きな理由が「謀反に関する重要なお知らせ」というパロディ行政ハガキ。実際に「圧着ハガキ化」した“謀反のお知らせ”はSNSを中心に大きな話題となり、これを抽選でプレゼントする形を取っていたが、最終的には240倍の倍率に。福知山市には「何らかの方法で手に入れられないものか」と問い合わせが殺到したという。

 折しも6月1日から福知山城と明智光秀ミュージアムがようやく再開したが、感染防止を最優先に人数制限を設けなければいけない状況が続いていた。一方で観光の推進エンジンとなるはずだった大河ドラマ「麒麟がくる」が6月7日の放送をもって一時休止。福知山市としてはなんとも歯がゆい状態だったが、勇気づけてくれたのが「コロナが落ち着いたら福知山に行きたい」という全国から届いたたくさんのメールや手紙だった。

 そんな状況で浮かんだのが今回のアイデアだ。つまり、ふるさと納税で「光秀のまち福知山」をサポートしてもらい、そのお礼として人気のハガキをお返ししようというもの。市では、クラウドファンディング型ふるさと納税「急募!光秀×福知山サポーター!」と題し、1人3000円以上の寄付に対し、福知山城天守閣&福知山光秀ミュージアムの「無料入場券」と、光秀からの“信頼の証”として噂の「本能寺の変お知らせハガキ」を届けることにした。

 寄付の使い道は福知山の光秀事業に限定するそうで、目標金額も3=み、2=つ(ツー)、1=ひ、10=で(テン)と徹底的にこだわり321万1000円に設定した。初日(7月3日)に計100万円以上が集まる好スタートを切ると、翌日には早くも目標金額に到達。現在は553万2110円(Go!Go!みつひで円)を次なるゴールに設定して寄付を募っている。

 ピンチをチャンスに変えようとする福知山市のしたたかさ。これも智将として知られる明智光秀譲りなのかもしれない。なお「本能寺の変お知らせハガキ」は2020年8月末までに寄付した人限定。

(まいどなニュース特約・山本 智行)

 ◇詳細はURL:https://www.satofull.jp/projects/business_detail.php?crowdfunding_id=65

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