レジ袋サイズの呼び名に関東と関西の違い 関東12号と関西30号は同じサイズだった
レジ袋有料化がスタートし、無料だった頃の便利さを遅ればせながら感じる毎日。ゴミ箱用にストックしていた小さなレジ袋が底をつき、ついに購入を検討することにしました。ネットショップのサイトをのぞいてびっくり。サイズ表記に「関東」と「関西」が。こんな違いがあるなんて知らなかった…。
■「関東12号」「関西30号」は同じサイズ
複数のメーカーのサイトで確認したところ、レジ袋のサイズ表記にはS・M・Lのようなアルファベット表記のほかに、「関東〇号」「関西〇号」のような表記があるようです。例えば、
・Sサイズは関東12号、関西30号
・Mサイズは関東20号、関西35号
・Lサイズは関東30号、関西40号
と同じサイズでも、呼び名が違います。メーカーによっては、商品の表面に「西日本30号 東日本12号」と両方の呼び名を印刷しているものもありました。S・M・Lはなんとなくわかりますが、関東・関西プラス号数でサイズをイメージするのは難しいですね。
■モノタロウによると…
レジ袋約230種を取り扱う工具インターネット通販最大手の株式会社MonotaRO(モノタロウ、本社・兵庫県尼崎市)によると、号数で呼ぶレジ袋のサイズは6から60号まであり、関東と関西ではサイズが違うとのこと。
「関東の6号は250mm(150mm+100mm)×310mmですが、関西ではそもそも6号が存在しておらず、同じ大きさの号数は20号となります。関東は6号から60号まであるのに対し、関西では20号から50号までの設定となっているのです」(モノタロウ)
■なぜ違う?
なぜ関東と関西に違いがあるのでしょうか。
「関東の場合はポリエチレンの袋が普及する前にクラフトの角底袋が広く使われており、その袋のサイズをもとに品番が決められていました。関西は袋の幅をもとに品番を決めたため、幅が300mmなら30号という設定になっています」(モノタロウ)
アルファベットによるレジ袋のサイズ表記は3Sから3Lまであるそうですが、こちらには地域による差はないそうです。
■ケロリン桶にも東西差
関西と関東のサイズの違い。似たようなケースを調べてみると、畳や骨壺、銭湯にあるケロリン桶にも東西でサイズの違いがありました。
・畳…京間95.5×191センチ、江戸間88×176センチ
・骨壺…関東・直径約23センチ、関西・直径約16センチ
・ケロリン桶…関東・直径225mm高さ115mm、関西・直径210mm高さ100mm
など。
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ごみ箱用やペットのうんち袋、エコバッグ代わりなど、レジ袋の購入を検討されている方は、関東と関西のサイズの違いにも注目してみてはいかがでしょうか。
(まいどなニュース/神戸新聞・金井 かおる)