「カッコイイ」「いまさら」…トランプ大統領の初マスク姿に現地の反応は真っ二つ 米国マスク事情とは?

 新型コロナウイルスのパンデミック以来、マスク着用を拒否してきたトランプ大統領が11日、首都ワシントンの医療施設を訪れた際に初めて公の場でマスクを着用したことで話題になりました。「病院を訪問する際には…マスクを着けるのは素晴らしいことだ」と記者団に語ったトランプ氏。紺色の生地に金の大統領の紋章が付いたマスクをしたトランプ氏の姿を見て、現地では意見が真っ二つに分かれました。

 「さすがリーダー、カッコイイ!」

 大統領選に引っかけ、相手候補の「ジョー・バイデンはこれで終わった」とサポートを示す共和党支持者がいる中、メディアやツイッターでは非難の声も上がっています。

 「どうしていまさら?」

 「13万人のアメリカ人が死亡して、トランプはやっとマスクを着けた!」

 こう指摘する民主党サポーターや鼻を出してマスクを着用する大統領の写真に「着け方も分からないのか」とキャプションを入れる人も。

 ここカリフォルニア州では、新型コロナの感染者や死者が急増しています。そこでニューサム知事は13日、スポーツジム、ヘアーサロン、モールや博物館を含む室内営業を再び禁止する発表しました。ロサンゼルスのスーパーでは、マスクをしないお客さんと店員が言い争いになったり、共和党支持者が「大統領がマスクを着けないなら自分もしない」とマスクの義務化を無視するなど、マスク着用を巡るトラブルが相次いでいます。

 アメリカ社会でもマスク着用は広がっています。トランプ大統領が公の場でマスクを着用したことで「これを機に共和党サポーターもマスクをするようになってほしい」と知り合いの民主党支持者は冷静に語ってくれました。政治情勢とは関係なく、パンデミック終息に向けて一人ひとりができることを心掛けたいですね。

(まいどなニュース特約・今井 悠乃)

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