母子家庭の厳しいお金事情…食費ってどうしてる? 食べざかり男子たちを納得させるリアル「節約術」
母子家庭には必ずといってもいいほど付きまとう「お金」の問題。生活費はいつもギリギリ、食費をどうやって捻出しよう…と悩んでいる方も多いと思います。私自身も食べ盛りの男の子二人を抱えて、日々頭を悩ませています。そんな中で私自身が実践している節約術を教えちゃいます!
■母子家庭のお金事情は厳しいことが多い
全体的に母子家庭の場合、パート勤務の方が多く、そのためどうしても収入が低い中で生活費や食費の捻出に頭を悩ませている人が多いと思います。また正社員であっても、子供の行事や急な体調不良などで収入が減ってしまうリスクが残念ながら母子家庭には付きまといます。
厚生労働省が発表している平成30(2018)年の「国民生活基礎調査」によると、2017年の母子家庭1世帯当たりの年間平均所得金額は282.9万円。母子世帯も含めた児童のいる世帯全体では743.6万円となっており、そこには大きな金額の差があります。
また、世帯で暮らす「一人あたりの生活水準」を判断する指標として、可処分所得を世帯人数の平方根で割って調整した「平均等価可処分所得金額」というのがあります。児童のいる世帯全体では296.6万円ですが、母子家庭では139万円となっており、母子世帯に暮らす人が使えるお金は、おおよそ全体平均の半分以下といったイメージになりそうです。
そういった背景もあり、我が家も食卓を潤すことができにくい環境にありますが、成長段階の子供たちにひもじい思いはさせたくないのが母心です。そこで、中学生と小学生の年子の男の子二人を抱える私が、どのようにして食費を捻出しているかをまとめてみました!
■食費はこうやって捻出します!
家賃光熱費なども固定費として大きな出費になりますが、子供のためにも確保しておきたいのが食費ではないでしょうか。私の家では小学生に上がる頃から食べ盛りがはじまり、毎日頭を悩ませていました。そんな中、ズボラな私が始めた節約術で食卓を潤したのはこんな方法です。
◇ ◇
▽(1)薬味は基本育てる!
小ネギや大葉はあると助かるけど絶対に必要というわけではないので、それだけを買うのってあまり気が進みませんでした。そこで、100均で種を買い、庭に設置したプランターに蒔いてみました。
大葉は1年目は失敗してしまったので、2年目は苗を1本だけホームセンターで購入することに。夏の間は葉を収穫してそのまま冬になり枯れるまで放置しました。
放置することで、種が土に落ち翌年更に増えて芽が出るんです。なので現在は苗を買うことがありません。また、増えてきたら実も少し残して収穫し、佃煮を作りおにぎりの具にして楽しみました。
小ネギは種からある程度の太さまで育てるのは結構手がかかるのですが、併用してスーパーで根が付いているものを買ってきて、茎を3センチ程残して土に植えました。生えてきたらまた土に埋まっている部分を残してハサミで収穫。すると、どんどん伸びてくるので種の小ネギが収穫できるまでに何度も穫ることができました。
◇ ◇
▽(2)葉物や夏野菜、根菜も育てる!
同じ原理で葉物(小松菜・ほうれん草)や根菜(カブ・大根)は種から育て、ある程度育ったら(15センチ程度)で収穫してお味噌汁の具にしました。根菜は葉も一緒に使っちゃいます!
夏野菜(ミニトマト・ナス・ピーマン・スナップえんどう)などは毎年苗で2本ずつ買い、育てました。長男のお弁当の彩りや、その日の夕食に食べる分だけ収穫できるのでとても重宝してます。
ちなみに、野菜にあげる水は自然の雨の他に米の研ぎ汁などを肥料代わりにあげていました。
◇ ◇
▽(3)卵は特売を狙う!
私の住んでいる地域はスーパー毎に卵の特売日が違います。各特売日にあわせて2パックずつ購入し、残っていた古い卵は茹でて殻を剥いてからめんつゆに漬け、味玉にしています。こうすると日持ちもするし、おかず一品にもなるので休みの日に作り置きしています。
◇ ◇
▽(4)肉はキロ買いする
食べ盛りの子供がいるとメインの肉・魚が一番費用がかさみます。そこで、私は月に2回キロ買いしています。セールなどをみて、まとめて買い、帰宅後小分けにして冷凍保存。使う分だけ解凍しています。我が家では唐揚げも1キロ超えで作らなくては足りないので、とても重宝しています。
◇ ◇
▽(5)なんと言っても買い物に行かない
極論ですよね。買い物に行かないんです。主な買い物は月に2回まとめ買いをして、後は冷蔵庫の食材でやりくりします。一回の買い物で8千円~1万円位なので、月2万円位が私の家の食費です。
また、安いからといって自宅から遠いスーパーにも行きません。ガソリン代をかけて安い食材を買っても、ガソリン代でまた費用がかさむからです。
◇ ◇
▽(6)わらしべ長者作戦
これは私が勝手にそう呼んでいるのですが、ちょっともらいすぎた物ってありませんか?実家から送られてきたジャガイモとか大根とか。
そういった物を友人やご近所さんで分け合います。すると、相手からも何かあったときに分けてもらえます。日本人本来のお互い様の心で気持ちよく生活できるので、私はこの作戦がとても好きです。
◇ ◇
▽(7)お米は農家から直接買う
毎日食べるお米。私の家では年間8体(30キロ×8袋)のお米がなくなります。なので、お米は農家から直接玄米で購入しています。そうすると、1体当たり5千円~8千円で購入できるので、スーパーで買うよりもかなりお得です。
おまけにもち米を2キロ程くれるときもあるので、とてもうれしくお付き合いさせていただいています。
■その他の節約術もちょっとだけ教えちゃいます
この他に私が行っている節約術は、小さなことであれば
・暖房便座の電源オフ→便座に100均の便座シールを貼る
・洗濯機の水はお風呂の残り湯を再利用!
・ご飯は1度に多めに炊く(1合も5合も電気代は変わらない)
・お茶はペットボトルではなく、沸かしておく
・エアコン稼働時は26℃設定で、扇風機併用(循環させるため)
・カーペットの下には断熱シート(底冷えを防ぐ)
などがあります。
■一度にやろうとせず、楽しみながら生活を!
私自身はこのような節約術を行っていますが、自分に負担になるような節約術だと続かないので、「これなら続けられる!」ということから始めてみてはいかがでしょうか?
同じ子供を育てる母子家庭として、楽しみながら生活していきましょう!
(まいどなニュース/エスママwith編集部)