夏だ!おいしい麦茶をゴクゴク飲みたい! お家でのこだわり麦茶の作り方…伊藤園に聞いてみた
各地で梅雨明けが続々と発表されるなど、いよいよ夏本番です。今夏はコロナ禍対策のためのマスク着用もあり、蒸し暑さがよりいっそう厳しいものになっています。こんな時こそ、外からの帰宅後はすぐ、冷蔵庫でよく冷えた麦茶を飲みたいですよね!おいしいお家での麦茶の作り方を、茶製品で知られる株式会社伊藤園(東京都・渋谷区)に聞きました。
同社の広報担当者によると「まず最初に、麦茶は各メーカー、使用している大麦の種類や焙煎方法、粉砕の有無、粉砕粒度によって味わいは変わり、またいれ方も異なります」とのこと。その上でロングセラー商品であり、麦茶ティーバッグシェアNO.1(※出典:インテージ SRI 麦茶リーフ市場 2019年1月~12月 金額シェア)に位置する同社の「香り薫るむぎ茶ティーバッグ54袋」を使った、時短で濃い味わいに抽出するコツ、保存方法、さらに冬場の楽しみ方などを教えてもらいました。
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--お湯出しと水出し、それぞれの違いは?
麦茶のつくり方はお湯出しが主流ですが、すっきりとした味わいと香り立ちを好まれる場合は「水出し」をおすすめします。
濃い味わいがお好きな方には「お湯出し」がおすすめです。ただ、冷ますのに時間がかかり、また冷めるまでは冷蔵庫にしまえない、という悩みを時々うかがいます。
--そうですよね!濃くておいしい麦茶をつくる、時短テクはありませんか?
そんな方におすすめのいれ方は「熱湯少量抽出」です。1ティーバッグに熱湯を約200mlいれ、10分抽出後、冷水を加えます。短時間でお湯出しの味わいを楽しめますし、冷めるまでの時間を大幅に短縮することができます。
--ちなみに保存容器の素材によって、冷蔵庫での「冷え度」は変わりますか?
ガラスとプラスチックの容器、それぞれのメリット、デメリットを申し上げますと…
◆ガラス容器
メリット:プラスチック製容器に比べ周辺温度の影響を受けやすく、熱湯で抽出後に冷ます際はプラスチック製容器よりも短時間で冷める傾向。傷もつきにくく、汚れを落としやすい。
デメリット:衝撃に弱く、割れる恐れがある。
◆プラスチック容器
メリット:割れにくく、使い勝手がいい。プラスチック製容器は成形がしやすいため、ご家庭の冷蔵庫に合わせた形状を見つけやすい。
デメリット:ガラス製容器に比べて周辺温度の影響を受けにくく、熱湯で抽出後に冷ます際はガラス製容器よりも冷ますのに時間がかかる傾向。容器に傷がつきやすく、傷によごれがたまりやすい。
…以上はあくまで一例です。それぞれ一長一短がありますので、ご家庭に合わせた容器選びをしていただければ。
--なるほど。衛生面から保存時に気をつけたほうが良いことは?
作った麦茶は冷蔵庫に保管し、なるべくその日のうち(24時間以内)にお飲みください。「冷たい飲み物は体に悪い」という認識が強まった影響からか、抽出した麦茶を冷蔵庫の外で常備しているご家庭もあるかと思います。が、煮沸したお湯を使ったとしても、常温では傷みやすくなるため、必ず冷蔵庫で保管してください。
またこの時期、マイボトル(水筒)で持参する際は、8時間以内を目安にお早めにお飲みください。もし長時間かけて飲まれる場合は、ボトルや水筒に直接口をつけず、カップなどに移してお飲みいただくと傷みにくくなります。
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最後にお茶の伊藤園ならではのアレンジレシピも教えて貰いました。
その方法とは、鍋に沸かしたお湯で麦茶のティーバッグを煮出す方法。カフェインゼロでありながらまるでコーヒーのような香ばしい風味が出るそう。また好みでミルクを加えてもラテ風に仕上がり冬場にもおススメ、といいます。「子どものころは大人が飲むアイスコーヒーやアイスラテを羨望のまなざしで見ていましたが、このレシピでしたらお子様でも楽しめます」と同広報担当。コロナ禍によるステイホームがまだまだ続きそうな昨今、これなら小さなお子さんも大人と一緒に、お家でのカフェタイムを過ごせそうですね。
(まいどなニュース特約・山本 明)