何これ珍種?新種? 調べてみたら…「凪のお暇」ラッキーゴーヤだった!
「初めてゴーヤを育てたら、こんな実ができて驚いています」
読者から寄せられた写真を見てびっくり。オレンジ色の実に、中には真っ赤な種が詰まっている。なんともグロテスク。これは珍種? それとも新種?
■専門家に聞いた
さっそく、兵庫県立農林水産技術総合センター(加西市)に写真を見てもらったところ、あっさりと判明。それは…
「完熟したゴーヤ」。
収穫時期が遅れたことにより、変色しただけだった。決して珍しいものではないらしい。
「新種ではありませんでした。もっと早い時期に収穫し、若い果実を食べてもらえたら」(担当者)。
■大きくなるのを待っていた
読者に結果を伝えたところ、そうでしたかと恐縮しきり。コロナ禍による外出自粛中、庭のプランターに種をまき、成長を楽しんでいたらしい。
ー赤くなる前は緑色だったのでは。
「緑からオレンジになりました」
ーなぜ赤くなるまで放置したのか。
「実のサイズが10センチくらいだったので、もっと大きくなるはずと思って待っていたら…」
■凪も絶賛「ラッキーゴーヤ」
ここで読者が何かを思い出したようにつぶやいた。
「そういえば、『凪のお暇』で見た記憶が…」。
『凪のお暇』とは、コナリミサトさん作の人気漫画のこと(秋田書店「Eleganceイブ」で連載中)。2019年7月には黒木華さん、高橋一生さん、中村倫也さんら出演でドラマ化もされた。
ストーリーの中に、主人公・大島凪がアパートの隣人・安良城ゴンのベランダでうっそうと茂るゴーヤをめぐり交流するシーンがある。凪は、ゴンが放置するゴーヤの実が食べ頃だとアドバイス。黄色く変色した実も「熟れた実の種のまわりの赤いとこが絶品」とすすめる。凪はフルーツのような甘さを「ラッキーゴーヤ」と表現。試食したゴンは「知れて得した」と笑顔をみせた。
ドラマ放送当時、ネット上でもゴーヤの赤い種は話題だったようだ。ブログやSNSには、わざわざ熟すまで育てた人たちの味の感想がいくつもアップされている。
ー種は甘いと評判のようです。
「今、庭に出て見たら、すでにアリが群がっていました。先を越されました。アリさんたちは甘いの知ってますね」(読者)
(まいどなニュース・金井 かおる)