猫雑貨のお店も売れ筋はマスク&エコバッグ 大都会のオフィス街で異彩を放つ存在感
猫をモチーフにしたグッズであふれ返っている雑貨店が東京・虎ノ門にある。会社帰りのサラリーマンが立ち寄る店として定着し、SNS上でも話題を集めている猫雑貨の店「エブリー」(長谷川明子代表)。創業50年、13年前から猫グッズに特化した。洋服からバッグ、文房具など30種類以上。売れ筋を聞くと、やはりあの2点だった。
あの虎ノ門ヒルズから目と鼻の先の距離。烏森通りに面しており、大都会のオフィス街の一角で独特の存在感を放っているのが「エブリー」だ。
通りに面した店先からこれでもか、といわんばかりのカラフルな猫グッズが目に飛び込んでくる。シロ、クロ、ブチ、サビ、サバトラ、ハチワレ黒、シャム、ロシアンブルーなどなど。さらに、中に入ると、様々な猫をモチーフにした雑貨でごった返していた。
猫柄の生地のワンピースからTシャツ、エプロン、ネクタイ。さらに手作りバッグからマグカップ、マグネット、箸などインテリアから文房具類まで30種類以上と豊富だ。なかにはティッシュケース、ゴミ箱、水差しまであった。どれも猫好きにはたまらないグッズばかりだ。
店を切り盛りしているのは陽気な3人のネコ娘。「まさかこんなところに、こんなお店が、と思われたでしょう。さあ、どうぞ、どうぞ」。まずは猫マスクをした店員の吉田和子さんが店内を丁寧に案内してくれた。店そのものは洋品店としてスタートし、50年の歴史がある。猫雑貨に特化したのは13年前からだそうで「東京駅から一番近い猫雑貨店」がセールスポイントだ。
代表の長谷川明子さんは「ハセキョーではありません」と笑いを取ってから「最初はネコちゃんとワンちゃんのお店にしようとしたんです。でも、ワンちゃん好きは犬種にこだわる人が多くて、だんだんネコちゃんに特化していき、いまに至っています」といきさつを明かしてくれた。
自慢はやはり、仕入れルートの強みだ。長谷川さんは「手作りの商品も多いですが、古くからやっているので独自のルートがあるんです。これだけの関連商品はなかなか集められないと思いますよ」と胸を張った。
オフィス街だけに客層はビジネスマンが多いそうだ。「奥さんや娘さんに頼まれたり、プレゼントとして買って帰る人が多いですね。でも、最近は自分のために買う男性陣も増えていますよ」
定番の人気商品は手作りバッグ。ここへ来て、よく売れているのがやはりマスクとエコバッグだという。店員の小関加奈子さんは「マスクは手作りで、洗って何度でも使えます。大きさも大と小があります。エコバッグも最近はよく出ていますね。それとシリーズ化されているネコダンゴも人気です。いまはひまわりと花火バージョンがよく売れています。パソコンの横に置いて、楽しんでいる方もおられますよ」と話してくれた。
最後に猫が好きな理由を聞くと「自由なところがいい」「こびないところ」「程よい距離感」「のんびりしていて憧れます」と、ほぼ一斉に返してくれた。場所はJR新橋駅烏森口から徒歩8分。地下鉄だと虎ノ門、虎ノ門ヒルズ、内幸町から5分ほど。ネットでも販売している。
▽猫雑貨の店エブリー 東京都港区西新橋1-22-10 西新橋アネックスビル1階
(まいどなニュース特約・山本 智行)