あなたも武田久美子になれる!伝説のホタテ貝殻水着が商品に 注文殺到も販売元はポロリ注意を呼びかけ
あの伝説水着が商品化されていた。青森県の海産問屋が通販で売り出したホタテ貝殻のビキニ「ホタテ水着」がSNSなどで話題になり、注文が殺到している。ホタテでビキニといえば、どうしても武田久美子が写真集で魅せた“伝説ビキニ”を連想してしまうが…。発売元の「阿部商店」に話を聞いた。
あなたも武田久美子になれる。「ライバルに差をつける!街中の視線がくぎつけ」とのキャッチフレーズがついたホタテ水着は、ホタテの貝殻をビキニトップにしたもので、税込1100円。阿部商店の阿部学さん(48)によると、SNSでコミケのコスプレ用に最適と評判を呼び、8月中旬からの約1週間で150着の注文が入ったという。
ホタテ水着が爆誕したのは、2011年の東日本大震災がきっかけだという。当時勤めていたドライブインの客足が伸びず、過剰気味になったホタテの貝殻を皿代わりに出していた。阿部さんがお遊びで、貝殻ビキニとして商品化したところ話題に。「その後、4年周期くらいで売れるんです」と久々のビッグウェーブ到来に首をかしげながらも、阿部さんの妻とともに手作業でホタテの貝殻にブラひもを通している。
以前はビキニボトムもホタテ貝殻で作っていたが、こちらはポロリが怖いのかあまり売れなかったという。「注文は男女半々です。男性からの注文も多い」と教えてくれた阿部さん。彼女に貝殻ビキニを着させることができるうらやましい男子からのオーダーか!と思いきや、忘年会などで自ら着用するために購入する男性が多いとか。
北海道紋別市のホタテキャンペーンガールも務めた武田久美子が1989年に発表した写真集「My Dear Stephanie」で披露した貝殻ビキニがホタテ水着誕生に影響したのでは…との問いに、阿部さんは「ホタテ水着を発売した当時は知りませんでした。発売後に、武田久美子さんの貝殻水着のことは知りました」と吐露する。まさかの偶然の一致。絵画「ヴィーナスの誕生」といい、貝殻には男のハートをざわつかせる何かがある。
コロナ禍で日本列島がマスク不足に陥った今年春には、ホタテマスクを売り出し50セットを完売した。「ホタテ水着を、本当に海水浴とかプールとかで使ってほしい。街中でTシャツの上から着けてもらうのもいい」と、最新のホタテコーデを提案する阿部さん。熱視線を浴びるのは必至だが、ホタテ水着の注意書きには「ぽろりなどの責任は負いかねます」とあった。
◆武田久美子(たけだ・くみこ) 女優・タレント。1968年8月12日生まれ。東京都出身、現在は米国カルフォルニア州サンディエゴ在住。映画「ハイティーブギ」のヒロインとしてデビュー。数々の写真集を出版、グラビアクィーンとして活躍。趣味はショッピング、カラオケ、アクセサリー収集。特技はクラシックバレエ。
(まいどなニュース/デイリースポーツ・杉田 康人)