川崎の商店街で保護された子猫 大きく伸び伸び成長、パパ大好き猫に
子猫のもずくくんは、母猫や他のきょうだい猫と一緒に商店街にいたところを保護団体に保護された。きょうだいは里親が決まり、もずくくんだけが譲渡会に出ていた。野良猫の子猫だが人懐っこく、譲渡会でもずくくんを見つけた堤さん夫婦は、即決でもずくくんの里親になることにした。
■商店街にいた野良猫母子
2014年4月、神奈川県川崎市の商店街に母猫と子猫がいた。東京キャットガーディアンが保護、その後、里親を探すことになった。
当時、神奈川県に住んでいた堤さんは、結婚することが決まり、猫を飼いたいと思っていた。独身時代は仕事で出張することが多く、猫を飼いたくても飼えなかったそうだ。
ネットやテレビで野良猫の殺処分のことを知り、飼うなら保護猫にしようと思っていたという。譲渡会情報をあれこれネットで検索して、東京キャットガーディアンをみつけ、6月、夫婦で譲渡会に行ってみた。
■子猫を飼いたい
堤さんは、男の子でも女の子でもよかったが、子猫を飼いたいと思っていた。
「実家でも猫を飼っていたが、子猫からしか育てたことがなかったんです。大人猫は性格が決まっていると聞いていたのですが、どんな子になるのか分からないほうが楽しみだと思いました」
譲渡会場では大人猫はケージの外でくつろいでいて、子猫はケージの中で休んでいた。夫が商店街にいた子猫をみつけた。
「すごく遊びたそうにしていたらしく、猫じゃらしで遊んでみたらじゃれてきたそうです。人懐っこくてかわいい子だったので、すぐにその子猫に決めました」
兄弟は先に里親が決まっていて、その子だけが残っていた。
■甘やかしてくれるパパが好き
その日のうちに家に連れ帰り、もずくという名前にした。最初はおとなしくしていたが、すぐに家の中を探検したり、おもちゃで遊んだりした。甘えん坊で、堤さんの膝の上に乗ってきたという。
数日後、膝の高さくらいのベッドから床に落ちて脚をひきずるように歩いていた。獣医師に診てもらいレントゲン撮影したが、特に異常は見当たらなかった。堤さんの前では平気そうなのに、夫の前では痛そうにした。
「夫はいつももずくを甘やかしていたので、もっと気を引いて甘えたかったのかもしれません」
もずくくんは、今でもパパっ子だ。パパが寝ていたら一緒に寝るし、すりすりしたり、机の上に登って顔のところまで行き、おやつをくれと鳴いてみたりする。
天真爛漫なもずくくんだが、堤さん夫婦が沖縄県に引っ越した時、飛行機に乗せたら3日間くらいケージの中から出てこなかったという。飛行機では猫は貨物室に手荷物として乗せられるので怖かったのかもしれない。
(まいどなニュース特約・渡辺 陽)