洋菓子のヒロタ 西日本5店舗中4店舗の閉鎖を発表 「子どもの頃のごほうびでした」「ショックです」
シューアイスや箱入りシュークリームで知られる、洋菓子のヒロタ(東京都新宿区)は24日、西日本地区の5店舗のうち4店舗を8月末で閉鎖すると発表した。
閉店するのは、JR天王寺駅構内店(25日閉店)、大阪駅東口店、地下鉄天王寺駅店、地下鉄三宮駅店(いずれも31日閉店)。南海ナンバ駅2階構内店は引き続き営業する。
同社は1924年、大阪市で創業。1948年7月には神戸・元町に「洋菓子のヒロタ」の基となる工場兼店舗「元町店」をオープンした。1949年3月、株式会社洋菓子のヒロタを設立した。
東日本地区の店舗7店舗のうち、新宿西口メトロ店は、新宿メトロ食堂街の閉館に伴い、9月30日での閉店が決まっていた。
9月からは、直営店以外では同社オンラインショップや量販店、デパートやショッピングセンターの催事会場などで購入できる。
同社のツイッターでの発表を受け、ネット上には「子どもの頃のごほうびでした」「父のお土産でした」「思い出が、さみしい」「ショックです」といった閉店を残念がるファンの声が並んだ。
ネット上の惜しむ声について同社は、「閉店は事実でございます。神戸・三宮店はオープンより12年間ほどでしたがお客様の反響が多いとの事で大変有難く思います。残すところ1週間、感謝の気持ちでお客様をお迎えする所存です」とコメントした。
【洋菓子のヒロタ、コメント全文】
ヒロタは1924年10月の創業以来、シュークリームを主とした洋菓子の製造・販売を続け、特に関西では「シュークリームのヒロタ」としてお客様より広く支持をいただいておりました。
この度、やむを得ない理由にて関西地区の直営店舗を縮小するにあたり、幅広い年代のお客様から「小さい頃にお土産でもらうヒロタのシュークリームが楽しみだった」 「なくなると寂しい」などの声をいただき、本当に永きにわたってお客様に愛されていたのだと、あらためて感謝の念に堪えません。
ヒロタも4年後には創業から100年の大きな区切りを迎えます。これからもお客様へ愛される商品を作り続け、また関西にも直営店舗が復活できるように、日々邁進してまいります。今後ともヒロタをご愛顧、よろしくお願いいたします。
なお、関西での直営店舗縮小後も、スーパー等での販売はいたしております。また、期間限定での催事出店、通販サイトでのご購入もできますので、 詳しくはヒロタのホームページにてご確認をお願いいたします。
(まいどなニュース・金井 かおる)