可愛いすぎて食べづらい? コロンとしたあざらしとペンギンの「次世代和菓子」が話題に
あざらしとペンギンをあしらった和菓子が「可愛くて食べづらい」とSNS上で話題になっている。
件の和菓子の画像をSNS上に投稿したのは栃木県真岡市の人気和菓子店「御菓子司 紅谷三宅」の公式アカウント。「練り切りの『幸せあざらし』と『赤ちゃんペンギン』。お客様から『可愛くて食べづらい和菓子』という要望に応えるべく、体を丸々と太らせて美味しそうに見せましたが、逆効果だったみたいです」とツイートされた。
これらの和菓子は「次世代和菓子」という紅谷三宅が掲げるコンセプトにのっとり、お客の意向も踏まえて制作した新商品。それぞれ「幸せあざらし」、「赤ちゃんペンギン」というそうだ。
和菓子を制作した経緯について御菓子司 紅谷三宅のご担当者にお話をうかがった。
中将タカノリ(以下「中将」):「幸せあざらし」、「赤ちゃんペンギン」はお客さんから「可愛くて食べづらい和菓子」というオファーがあって作られたそうですね。
紅谷三宅:はい。ですが、お菓子は食べ物なので食べづらいと言われるのは職人として申し訳なさも感じました。
中将:たしかに食べるにはあまりに可愛すぎますね……。作る上で工夫されたポイントはどのあたりでしょうか?
紅谷三宅:アザラシは元々丸いイメージがあったので、やり過ぎかなと思いましたが、和菓子特有の丸みを帯びたフォルムで仕上げました。
ペンギンも同様に赤ちゃんらしく胴体に丸みを帯びさせて和菓子のイメージを付加しました。
中将:たしかに和菓子としての特徴を活かした可愛らしさなのかもしれませんね。SNS上での大反響についてご感想をお聞かせください。
紅谷三宅:予想よりも多くの反響があったので、遠方の方に1日も早くお届けできるよう尽力しています。食べづらいという方が多いですが、和菓子として美味しく食べられることが彼らの本望です。生物なので、手に取ったら1秒でも早くお口に入れていただきたいですね。
中将:今回の和菓子たちの「次世代和菓子」とはどんなコンセプトなのかお聞かせください。
紅谷三宅:伝統的なお菓子に現代の美的感覚を取り入れ、現代の人々の趣向に合わせたハイセンスな和菓子を作りたいというコンセプトです。TwitterやInstagramでも発信しているのでぜひご覧になっていただきたいです。
『御菓子司 紅谷三宅』
住所:栃木県真岡市並木町2-20-15
定休日:水曜
◇ ◇
今回ご紹介した「幸せあざらし」、「赤ちゃんペンギン」は現在、公式サイトから通販で購入可能。他にもハイセンスで魅力的な和菓子が多数掲載されているので、お菓子好きの方はもちろんアート好き、可愛いもの好きの方もぜひチェックを。
(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)