コロナで爆誕!「ペーパータオルを持ち歩く人たち」…外出先の手洗い用に「20枚くらい」「ポリ袋に入れ携帯」
当サイト「まいどなニュース」が27日、「手洗い増加、ハンドドライヤー中止 でも…バッグの中のハンカチ『濡らしたくない』『乾かない』問題」について取り上げたところ、ネットを通じて多数の意見が寄せられました。特に目立ったのが、「ペーパータオルを折り畳み持ち歩いています」という声。全国的にハンドドライヤーが使用中止となった今、ハンカチやタオルは汗拭き専用とし、洗った手は携帯するペーパータオルで拭く人たちが一定数いることが分かりました。
寄せられた意見やコメントの一部です。
【ペーパータオル持ち歩き派】
・20枚くらい持ち歩くようになりました
・使いやすいサイズに折り畳み、マスクケースに入れ持ち歩いています
・食品保存袋に入れ携帯しています
・4枚重ねなど分厚いポケットティッシュを使用します
・季節外れのデザインの紙ナプキンを使用
【ハンカチとタオル複数枚持ち歩き派】
・タオルハンカチとハンドタオルを持ち歩く
・バッグの中にも予備を入れている
・パイル地や多重ガーゼ、手ぬぐいを複数枚持ち歩く
・濡れたタオルを入れるための袋も用意している
・冷却タオルをハンカチ代わりに使用
その他、ハンドドライヤーやハンカチ、ペーパータオルをめぐっては、次のような意見もありました。
・携帯用のペーパータオルを発売してほしい
・ペーパータオルはごみが増えるからタオル派
・スーパーの従業員です。ペーパータオルやアルコール、ハンドソープなど店の備品が毎日盗まれます
・トイレ後に手を洗わない人が多い
・コロナ前、ハンドドライヤーで歯ブラシを乾かしている人がいた
・仕事中、ビジネス用シャツの袖で汗を拭く人がいて驚いた
■大王製紙決算「ペーパータオル販売伸長」
大王製紙(東京都千代田区)が2020年8月7日に発表した2020年4月1日から6月30日の連結決算によると、売上高は1207億円、営業利益は71億円。純利益は59億円と過去最高に。「生活者の衛生意識向上による市場拡大を背景に、ペーパータオル、キッチンペーパーは順調に販売伸長しました」(同社決算短信より)
あらためてドラッグストアや100円ショップをのぞくと、ペーパータオルやキッチンペーパーの棚は在庫が少なく、商品によっては入荷待ちの物も。厚生労働省も手を洗ったあとは清潔なタオルやペーパータオルで拭くよう推奨していますが、ここまで需要があったとは驚きです。
■ペーパータオル持ち歩き、やってみた
ネット上に寄せられた意見を参考に、ペーパータオル持ち歩きを試してみました。
準備する物は、ペーパータオルと食品保存袋のみ。ペーパータオル本体から10枚ほどを取り出し、横幅サイズに合う袋(今回はジップロックLサイズ)に詰め替えます。横長ですが、厚さ1センチほど。バッグの中の隙間に入れると全く邪魔になりません。折り畳むとハンドバッグなどにも収まりそうです。
食事前後の手洗いや外出先でのトイレなど、日中5回ほど使用しました。タオルやハンカチが濡れっぱなしになるストレスも減り、常に清潔な物で手を拭けるという安心感も得られました。
■「箱ティッシュバッグ」に続くか?
花粉症に悩まされる人たちのため、数年前から箱ティッシュがすっぽり収納できるバッグが登場しています。
一例を紹介すると、通販大手フェリシモは2017年、箱ティッシュをそのまま持ち歩けるバッグ「箱ティッシュ革命!ごみ袋不要のホスピタルバッグ」を発売。同じく「コンパクトに持ち歩くボックスサイズティッシュの半分ポーチ」は、ボックスティッシュから20枚ほどを詰め替え、持ち歩くことができます。他には、アウトドアブランドCHUMS(チャムス)のショルダーバッグ風に持ち歩ける「ボックスティッシュカバー」、山崎実業「たためる携帯ティッシュケースタワー」などです。
コロナによる生活様式の変化のため、「ペーパータオル持ち歩き用バッグ」が誕生する日も近い…かもしれません。
(まいどなニュース・金井 かおる)