魚を焼く匂いにつられて庭に現れた子猫姉妹 保護したらおてんば&慎重派に成長

晩御飯のおかずの魚を焼いていると、こんがりしたいい匂いに連れらて来たのか、猫の鳴き声がした。2匹の姉妹猫だった。その日の気温は氷点下。夫婦ともに猫好きだという寺尾さんは、放っておけずに翌日子猫を保護した。

■魚を焼く匂いにつられた?庭に現れた2匹の子猫

2019年12月12日、兵庫県に住む寺尾さんが魚を焼いていると、自宅の庭からニャアニャアという猫の鳴き声がした。「いい匂いがするから鳴いているのかな」と思った。

翌日、庭に2匹の子猫がいるのを見つけた。たまたま冷蔵庫にちくわがあったので、庭に置いて様子を見ていたという。野良猫にしたらきれいで、目ヤニもついていなかった。

「親猫の姿もなく、捨てられたのかと思いました。その日は氷点下に近い気温だったので、放っておけず、保護することにしました」

子猫たちは庭に置いてある物置に逃げ込んだが、「いましかない!」と探して捕まえたそうだ。バタバタと暴れる子猫は、シャーシャー威嚇して指を噛んできた。

■4日目には甘えるように

翌日、動物病院に連れて行くと、獣医師は生後2カ月くらいの野良猫だと言った。念のため、警察や近隣の動物病院に飼い主が探していないか聞いてみたが、そうした問い合わせはなかった。

夫妻は、実家で猫を飼っていたことがあり、日頃から猫の動画を見るくらい猫が好きだったので、2匹の子猫を飼うことにしたという。名前はモカちゃんとラテちゃんにした。

2匹はギューッとくっついて離れず、警戒した。夫妻は、無理に触ろうとせず、様子を見守ったが、4日目には懐いて、ケージの隙間から指を入れるとペロペロ舐めてくれたり、指で遊んだりした。

■2匹一緒だから社会化できた

2匹は離れ離れになると、お互い不安になるようでニャアニャア鳴いた。

尻尾の長いラテちゃんは、最初は猫をかぶってモカちゃんの後ろに隠れていたが、だんだんなれてきて自由に動くようになると、おてんば娘に。モカちゃんは、いつもラテちゃんを守るように前に出て威嚇していて、ケージから室内に出しても慎重に動いていた。小食のモカちゃんはキャットフードを残すことがあるが、残ったフードはラテちゃんがちゃっかり食べてしまう。そのせいか、ラテちゃんのほうがモカちゃんよりひとまわり大きい。

「1匹で飼ったらずっと警戒していたのかもしれませんが、2匹一緒だったので、すぐに懐いてくれたのだと思います。放っておいても2匹一緒に遊んでいて、お互いに噛みあったり、叩き合ったり猫プロレスを楽しんでいます。力加減を覚えるのも多頭飼いならではですね」

寺尾家には、赤ちゃんが生まれたが、赤ちゃんを抱っこして2匹に近づけると、くんくんと匂いを嗅ぐ。ただ、赤ちゃんが大声で泣くと、尻尾をふくらませて逃げていくという。

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)

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