3匹目に迎えた子猫は、まったく甘えてくれないツンな猫 しかし可愛くて仕方がない…!

埼玉県に住む後藤さんは、たまたま顔を出した譲渡会で高校生が保護した子猫に出会った。譲渡会に行くとついつい猫を飼いたくなると聞いてはいたが、まさか自分がそのマジックにかかってしまうとは。後藤さんは3匹目の子猫を迎えた。

■高校生が保護した子猫

2017年11月、埼玉県に住む後藤さんは、保護団体の預かりボランティアの家でやっていた猫の譲渡会に顔を出した。後藤さんは近所の駐車場でうずくまっていた子猫を保護したのをきっかけに保護団体の人と知り合い、募金をしたり、保護した後に飼うことにしたフリフくんという子猫が元気にしているという報告をしたりするために譲渡会に行くことがあった。 

その日、譲渡会場に高校生が子猫を連れてきていた。前日に拾ったが、祖母に「猫を飼ってはいけない」と反対されたのだという。

「その子のバイト先はペット用品を売っている店で、私も時々猫のごはんや猫砂を買うために行く店でした。なんとなく縁を感じ、動物病院に連れて行ってウイルス検査も済ませているということだったので、その日のうちに連れ帰ったんです」

■3匹が限界、女の子を迎えて切りにしよう

後藤さんは、初めて保護して飼うことになったリフくんと、次に保護したラグくんという先住猫を飼っていた。

新たに迎え入れた子猫を入れると3匹目になるが、2匹も3匹も変わらないと思ったという。名前はルカちゃんにした。体重500g、生後1カ月くらいになっていた。

「譲渡会に行くと猫を飼いたくなると聞いていましたが、さすがに3匹が限界だろうと思いました。先住猫に女の子がいると、次の子を受け入れにくいと聞いていたので、『この子で最後』と自分の心に区切りをつけるためにも女の子のルカを迎えたんです」

後藤さんと一緒に暮らす両親は、さすがに手放しで喜ぶことはなかったが、まあ大丈夫だろうという感じだった。

■おてんば娘は、ツンな猫だった

ルカちゃんは、手脚が短く、コロコロでマンチカンのような子猫だった。おてんばで活発。脱走防止用扉は設置していたが、子猫用ではなかったので、間を擦り抜けて脱走した。

「すぐにワイヤーネットを張って出られないようにしたのですが、下からくぐり抜けられなくなったら、今度は上に登って行き、結構高いところから飛び降りました」

先住猫のラグくんは、熱心にルカちゃんの世話をした。以前、一時的に預かった三毛猫の子猫がいた時もラグくんが可愛がったという。ルカちゃんは、「遊んで!」と無邪気にリフくんやラグくんにせがんだが、子猫の勢いにリフくんもラグくんもたじたじしていたそうだ。

「私にはツンデレどころかデレのかけらもない。ほぼツンです(笑)」

猫じゃらしで遊んであげると嬉しそうに遊ぶが、自分から近寄ってくることはない。それでも、可愛らしい顔のルカちゃんに後藤さんはメロメロだ。

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)

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