実際に遭遇した方の体験談がSNSで話題に! 国勢調査員を騙る不審人物に注意
9月14日に始まった「国勢調査2020」。国勢調査とは5年に1度、国民生活の実態を把握するために日本に住むすべての人と世帯を対象におこなう統計調査だ。読者のみなさんのお宅にも順次、調査票の配達がされていることと思う。
しかし、毎度のことではあるのだが国勢調査の実施時期になると国勢調査員を騙る人物による詐欺行為や不審行為があとを絶たない。今もSNSでは同居人が不審行為に遭遇してしまったという方の投稿が注目を集めている。
「昨日、国勢調査を名乗った人がウチにピンポンしにきてカード番号を聞き出そうとして来ました。 「国勢調査の用紙はもう届いていますよ。」と伝えても食い下がってきたので「今のこのやり取りインターホンで録画されてて貴方の顔の画像も残っていますよ。」と言ったら逃げて行きました。 気をつけて。」(月城佳怜さんのツイートより)
ご本人や同居人の方に実害が無かったのは不幸中の幸いだが、こんなことが実際におこっているとは恐ろしい。ことの詳細について月城さんにお話をうかがってみた。
中将タカノリ(以下「中将」):月城さんのお宅を訪れた国勢調査員を騙る人物はどのような風貌だったのでしょうか?
月城:実際に対応したのは同居人なので、ひとつひとつ同居人の言葉で答えさせていただきます。
時間は14時ごろ、性別は男性、風貌はマスクと白い帽子、年代は20後半から30前半でした。インターホン越しに顔を見ただけのやりとりなのでその他の装備はわかりませんでした。
中将:インターホンは実際に録画していたのでしょうか?
月城:インターホンで記録しているのは警告の意味を込めて言っただけで、実際はインターホン越しに話しただけです。
中将:不審に思われたきっかけは何だったのでしょうか?
月城:そもそも既に調査書類を受け取っていた事と「本人確認に身分証の提示とカード番号を教えて欲しい」と言われたからです。
その後のやりとりで「身分証は分かるけどカード番号って何?マイナンバー?クレジットカード?」って聞いたら「どちらでも構いません」と言ってきたので、通報する旨と映像残してる事を伝えたら逃走しました。
このような事が自分の身にふりかかると思っていなかったので驚きました。お仕事で本当に調査されている方もいるので、防犯対策をきちんとした上で役所への確認や通報の見極めが重要だと思いました。
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総務省統計局が運営する「国勢調査2020」の公式サイトによると、国勢調査では金銭を要求したり銀行口座の暗証番号やクレジットカード番号を聞くことはなく、また国勢調査員は身分を証明する調査員証を携帯しているということ。
「国勢調査2020」公式サイトより引用
・国勢調査では、金銭を要求することはありません。また、銀行口座の暗証番号やクレジットカード番号をお聞きすることもありません。
・国勢調査をよそおった不審な訪問者や、不審な電話・電子メール・ウェブサイトなどにご注意ください。不審に思った際には、速やかにお住まいの市区町村にお知らせください。
・調査員は、その身分を証明する「調査員証」を携帯しています。 ※一部の地域では、調査員業務を「建物を管理する事業者等」に委託しており、「国勢調査業務委託証明書」を携帯しています。
不審な訪問者や電話等の連絡にはくれぐれもご用心いただきたい。
(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)