肉の焼き加減「レア」の由来はどこから? 食欲の秋、農林水産省がお肉にまつわるトリビアを発信中
日々秋めいてきました。食欲も増進し、奮発してちょっと良いステーキ屋さんに行く人もいるでしょう。ところで焼き加減の「レア」や「ウェルダン」という言葉の由来を知っていますか?農林水産省の公式アカウントがその所以をツイート。肉好きさんたちも思わぬトリビアに「へー」とうなずいていそうです。
『ステーキを注文する際、焼き加減として、「レア」、「ミディアム」、「ウェルダン」といった言葉がありますが、そのうち「レア」と「ウェルダン」は、卵のゆで加減を表現した言葉に由来することをご存じですか?』
と9月7日に農林水産省公式アカウントがツイート。さらにツイート内のリンクをクリックすると同省のwebマガジン「aff(9月号)」のページに飛び、焼き加減の「レア(rare)」は半熟卵を意味する英語の古語から生まれこと、ウェルダンは、硬ゆで卵を指す「well(正しく)done(調理された)」からその呼称を得たことなど、より詳しく説明されています。「well done!」は海外ドラマなどで、課題など成し遂げた生徒に先生が「良く出来たね!」という意味で言っていたりしますね。言葉というのはふしぎなところで繋がっているのだな、と気づかされます。
上述のトリビアの他、「誰かに話したくなるお肉の豆知識」と題して、『「こま切れ」と「切り落とし」の違いは?』など、同マガジンのページにはお肉にまつわる知識の数々が披露されています。このトリビアを企画した同省広報室の小林稔明さんに意図などを聞きました。
--知ってるようで知らなかった…と気づかされるトリビアですね。
ステーキ屋さんで「焼き加減は?」と聞かれたとき、以前はなんとなく「レア」や「ミディアム」で、とわたしも答えていました。しかし、由来を知らないことに気づき、こういったあまり知られていないお肉の豆知識を特集するのは面白いのではないか、と。このような情報を知れば、「たまには贅沢をしに高級なステーキ屋さんや焼肉屋さんに行きたいけど、色々知識が必要そうだし敷居が高そう…」というハードルが下がるのでは、と思っています。
--反響は?
粒マスタードや刻みわさび、オリジナルのソースをかけるなど、お好みの食べ方をたくさんお寄せいただきました。焼き方はミディアムレアが人気のようですね。「初めて知った!勉強になった!」というようなご意見もいただきました。普段何気なく生活している中で当然のように触れているものには、実は新しい発見がたくさん隠されています。そんな発見を楽しみながら、農林水産業や食について知っていただけるようにこれからも情報発信していきたいと考えています。
--確かに…お肉の部位など知らないことも多いです。
ホームページからダウンロードできる牛・豚・鶏の部位を網羅した「お肉丸わかり図鑑」をぜひ。「イチボ、ザブトン…食べたことはあるけど、どこにあるかは知らない」という方も、この部位図鑑を見れば一目瞭然です。また、まだ食べたことがない部位を発見することもできます。ダウンロードした画像を片手に焼肉屋さんや焼き鳥屋さんに行くのもありかと思います。
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ちなみに…企画するだけあって、やはりお肉好きな小林さんは「ラーメン屋さんに行ったとき、おいしいチャーシューに巡り合えるとテンションが上がります」とのこと。それを受けてか同省Webマガジンの9月号では「お肉を味わえるご当地ラーメン」も特集中。こちらも興味のある人はぜひチェックしてみては。
(まいどなニュース特約・山本 明)