サウナが好きすぎるイリュージョニストHARA 8カ月ぶりの公演で「サウナ超える感動届けたい」
イリュージョニストとして世界的に活躍するHARAは、熱心なサウナー(サウナが大好きな人のこと)である。現在は東京を拠点にしているが、スケジュールが半日でも空くと新幹線に飛び乗り、大阪・梅田の「大東洋」に飛び込んでしまうほど、四六時中サウナのことばかり考えているという。10月25日に大阪で公演するHARAが、サウナ愛(と公演に向けた意気込み)を語った。
1990年、奈良県十津川村生まれ。本人曰く、最寄りのコンビニまで車で1時間かかる“秘境”で、地元の同級生も数人しかいないという。そんな村で幼少期から独学でマジックを修得したHARAは、2009年にはアメリカ・ラスベガスで開催されたマジックの世界ジュニア大会で日本人初のグランプリを獲得。以来、海外でのテレビ出演や公演経験も多い。
今年1~3月に行われた自身初の全国ツアーは、後半の4公演が新型コロナウイルスの影響で中止に。今回の公演「HARA“新感覚”Magic Show2020 ~Miracle~」(10月25日大阪、11月15日名古屋)は、実に8カ月ぶりのステージとなる。
「パフォーマーにとって、舞台に立てないというのはとてもつらい経験でした。アドレナリン全開で、自分が全部リセットされるようなあの快感が味わえないわけですから」
そう語るHARAが代わりに開眼したのが、サウナだった。
「サウナ、水風呂、外気浴を3セットほど繰り返すうちに幸せが降ってきて(いわゆる『ととのう』状態)、頭がスカーンとする。これって、最高のショーを終えた後の爽快感にそっくりなんですよ。宇宙ともつながれてしまうサウナの快感、本当にすごい…」
熱に浮かされたようにサウナのことばかり話すHARAだが、もちろん、本業のことを忘れたわけではない。
「最近、ドラマ『サ道』の影響もあってサウナは若い人にもめちゃくちゃブーム。東京では若い学生が行列していたりするほどです。僕のショーでは、そんなサウナを超えるくらいの快感をお届けしたい。サウナで思いついた新ネタも披露する予定なので、楽しみにしていてください」
9月17日に第一子が生まれたばかり。「子供にも安心して見てもらえるようなショーにしたい」との思いが強くなったといい、「今回は子供からお年寄りまで誰もが楽しめるようにエンタメ性を意識した構成にしています」と話す。
海外からもショーのオファーが届き始めているが、コロナ禍の状況を見ながら、しばらくは国内での活動を優先する。「日本のサウナは数千店舗と言われていて、つまりまだまだ回るところが無数にあるということです。以前のように気軽に海外へ行けないのは残念ですが、僕にはサウナがありますから」
もう!サウナのことばっかり!
【大阪公演】10月25日13時、大阪国際会議場メインホール
【名古屋公演】11月15日17時、日本特殊陶業市民会館
(まいどなニュース・黒川 裕生)