階段がラクラク上れる!話題の「魔法のシューズ」実力を検証…人気番組でも紹介された人物が考案
スポーツの秋。ウオーキングは日々の健康キープに欠かせませんよね。そんな中、履くだけで骨格に働きかけ、身体機能を取り戻し、体に負担のかからない最小限の力で歩くことができるという“魔法のシューズ”があるという情報を入手しました。その名は「WT-LINE(ダブルティーライン)シューズ」。考案者は「スポーツケア整体研究所代表」(仙台市)の松村卓氏さん。早速、試し履きしてみました。
陸上短距離走者だった松村さんは、日本の古武道の身体操法を応用した体の使い方から「骨ストレッチ」を考案しました。これにより肩こりや腰痛、ネコ背が改善されるだけでなく、パフォーマンスも向上することから陸上の桐生祥秀選手やサッカー中島翔哉選手らも実践。人気テレビ番組「金スマ」や「世界一受けたい授業」などでも紹介されたので、ご存知の方も少なくないかもしれません。
ちなみに「骨ストレッチ」とは骨をストレッチするわけではありません。手首や足首の末端部を制限しながら体を動かすことで、全身の連携を促す体操のようなものです。
この骨ストレッチを行うと、骨格やインナーマッスルを活用するため、最小限の力で最大限のパフォーマンスを生み出すことができると松村氏は言います。そもそも「体」という漢字の旧字体は「骨」が「豊か」と書いて「體」と書きます。そう、骨が豊かであることが体の基本なのです。
実は10年ほど前、わたしは松村氏のセミナーに参加し、以来ずっと骨ストレッチを実践しています。肩が凝ったとき、疲れたとき、走る前などに骨ストレッチをやるのは、すでに習慣となっています。簡単なうえに、体が動かしやすくなるし、凝りなどもすぐにほぐれるのが実感できるからです。
そんな松村氏が、今回「WT-LINEシューズ」なるものを考案、開発したというからには注目しないわけにはいきません。骨ストレッチの基本である「WT(ダブルティ)の立ち方」を土台にしたシューズなので、履くだけで常に体の機能を高める状態になると、松村氏は言います。実際、すでに愛用している人たちからは、こんな声が寄せられています。
「電動自転車に乗っているかのように、歩くことをアシストして前に進みます」
「足底が地面に吸い付くように、足指までしっかり接しているのを感じます」
「靴が軽いし、はくと自然と姿勢が矯正されて、疲れにくいです」
まさに“魔法のシューズ”といっていいでしょう。北京パラリンピックに出場された坂本朋子さん(シッティング・バレーボール)も愛用者の一人。「右足はすぐにシューズの軽さと履き心地の良さを実感しました。しかし、感覚がない義足の左足はたぶん分からないだろうと思っていました。ところが実際に歩いてみると、義足のかかとに重心がかかり、しっかりと両足で地面に立っている感覚が体に伝わり、ぐらぐらしない自分にびっくりしました」と報告しています。
「さらに歩行すると、歩きがスムーズで、4キロ弱の義足の重さを感じさせません。階段は楽に上がれるし、義足に重心が乗っても怖くない。これはなに!?と驚きと感動です。夢のような魔法のシューズです」
京都大学の協力も得て、WT-LINEシューズの検証も行われました。そこで、歩行器を使用している高齢の女性に、自分の靴をはいて5メートルほど歩いてもらってから、WT-LINEシューズをはいて同じ道を歩いてもらったところ、後者では姿勢がスッと伸び、足取りも軽く、速度がかなり早くなったことが確認されました。
私もさっそく、WT-LINEシューズを試しに、浅草・雷門近くにある老舗靴店「丸喜」へと向かいました。履いてすぐに「軽い!楽!」と感動。階段を上り下りした感触も自分の履いているナイキのエアマックスだって十分、歩きやすいと思っていましたが、エアマックスが重く感じるほど。WT-LINEシューズを履いていると、足が軽く上がるのです。
サイズは22.0~27.0センチまでの11サイズで色は黒色と茶色の2色。気になるお値段は2万6800円~(+税)とお高めですが、1回5000円の整体や鍼灸に月1回通っていることを考えると、半年で元が取れると思えば、安いかも!?などと考えたりして…。自分用にはもったいなくても、歩くとすぐ疲れる高齢の義父、ひざが痛いと言っていた義母にプレゼントしたら喜んでくれるだろうなと思うのでした。
(まいどなニュース特約・中村 曜子)